メンタルと内科領域について
当院では、心と体の病気を同時に診ています。身体に痛みや疲労感などがあれば、気分は落ち込みますし、不安感があっても眠れず身体が疲れてきます。心と体は密接に関係しており、次第に何が問題でどのようにしたら体調が元に戻るのか全く分からなくなります。
例えば、胃の痛みや頭痛(身体面の問題)があるとき、精神的には不安や気分の落ち込み(精神面の問題)があり、同時に職場や家庭での人間関係(社会面の問題)があることが大半です。また、身体面や精神面に明らかな問題がなくても、生きる目的(生き甲斐:スピリチュアル)が分からず「消えてしまいたい」と感じることもあります。こうした問題に対して当院では積極的に治療していきます。
当院における治療方針
FIRST STEP(問題を明確化)
体調不良時は、本人も何が問題か分からなくなっており、問題を解決するために、4つの方面(Bio-Psycho-Socio-Spiritual)から考え問題の整理をします。例えば、「なんとなく辛くて」といった、漠然とした悩みでも、身体の問題、精神的な問題、職場やプライベートでの人間関係、生き甲斐に関する悩みに分けていくと、自ずと問題が見えてきます。
SECOND STEP(一緒に戦略をたてる)
「なんだかおかしい、調子が悪い」などの主訴の場合、疲労やストレスにより思考能力が落ちており正しく自分の状況を判断できなくなっています。こうしたときは時間をかけてお話を伺うと同時に、脈診を行い身体状況を把握し、一緒になって問題の解決方法を模索していきます。問題の大半は4つの方面が相互に関係して絡まっており、問題解決に時間がかかる場合がありますが、その際は、どれにどれだけ必要になるかをお伝えした上で、治療を進めていきます。
THIRD STEP(一緒に戦う)
問題が明確となり、治療を進めていくわけですが、心理社会的要因により必ずしも治療がスムーズにはいかないもので、時として忍耐が必要になります。見通しが立たずただ時間が過ぎ「いつになったら治療が終わるのか?」「一生、薬を飲み続けるのか?」など不安が出てきます。この時、当院では脈診を行い今後の見通しを伝える事ができます。脈診上、「消化力や自然治癒力が弱まっていて治りにくい」や 「自然治癒力が十分にあり生活習慣を少し変えれば治る」などをお伝えします。自然治癒力が弱まっているときには、まず体調を整えるために食事や生活指導、及び環境調整などを行うことで体調は確実に快方に向かいます。
FORTH STEP(快適な暮らしを考える)
生活指導をしながら、肉体的にも精神的にも余裕が出てきたら、再発予防のために、物事の考え方や捉え方を見直すために、認知療法やマインドフルネス瞑想などのご案内をします。 この時、考え方を変える方法を頭で理解できても気分が変わらなければ行動変容には至らない事が多いです。自分らしい行動をとるためにはリラックスしている事がとても大切になります。慢性的な孤独感を認める方や精神的なストレスが強く安らぎを覚えられない方には、希望者に対し診療中に当院の手技療法を行い、深い安らぎを体験して頂きます。