- 2026年8月7日
- 2026年7月14日
第9回:【心療内科が診る腰痛】心と身体のつながりから痛みを紐解く
「心療内科で腰痛の治療をするの?」と、不思議に思われるかもしれません。しかし、心と身体は完全に地続きであり、私たちが想像する以上に密接に影響し合っています。
日常的なストレス、不安、孤独感、あるいは「自分が全部頑張らなければいけない」という過度な責任感などの心の負担は、自律神経を通じて全身の筋肉をガチガチに緊張させます。つまり、なかなか治らない頑固な腰の痛みは、言葉にできない「心が発しているSOS」が、身体の形を取って現れたものかもしれないのです。
当院では、お体の触診による細かなチェックだけでなく、現在抱えていらっしゃるお気持ちや、生活環境、お仕事でのストレス環境についても丁寧にお話を伺う診断を行います。実際の治療では、お気持ちを整理するアプローチと同時に、お体に直接優しい刺激を与えるケアを行います。心身両面から緊張を解きほぐすことで、体内の自然治癒力を最大限に高めます。
予後は個人の背景や現在置かれている環境により様々ですが、心がホッと安心できるようになるにつれて、あれほど頑固だった腰の痛みがすーっと抜けていく不思議な瞬間を、多くの方が経験されています。
日常ですぐに出来ることは、1日の終わりに「今日も1日よく頑張ったな」と自分を労う言葉をそっと声に出してみることです。心の緊張がフッと解けると、驚くほど腰の力みも抜けていきます。
