- 2026年8月6日
- 2026年7月14日
第8回:【更年期と腰痛】女性ホルモンの変化と自律神経の乱れが関係?
40代後半から50代にかけて、「これまで一度も腰痛なんて経験したことがなかったのに、最近になって妙に腰の痛みが気になるようになった」という女性の声をよく伺います。
更年期は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少する時期です。このホルモンのバランスの急変により、脳の視床下部が混乱し、すぐ隣にある自律神経のコントロールセンターも大きな影響を受けます。その結果、急激な血流障害や筋肉のこわばりが起こり、それが「腰痛」という痛みのシグナルとなって身体に現れることがあるのです。
当院の診断では、腰の局所的な痛みだけを追いかけるのではなく、ホルモンバランスの変化に伴う心身のサイン(ほてり、イライラ、不眠、気分の落ち込みなど)も含めて、総合的にお体の状態を組み立てます。治療では、乱れがちな自律神経系を優しく整え、心と身体に深い癒しと休息を与えることで、自然治癒力を優しく引き出していきます。
予後としては、更年期という人生の繊細な波に抗うことなく寄り添いながらケアを続けることで、数ヶ月かけて徐々に痛みの頻度が減り、気持ちも身体も穏やかになっていきます。
日常のセルフケアとしておすすめなのは、お散歩などの軽い有酸素運動です。心地よいリズム運動は、脳内の幸福ホルモンを増やし、自律神経の安定と骨の健康の両方にとても高い効果を発揮します。1日20分を目安に、外の空気を吸いながら歩いてみましょう。
