• 2026年8月18日
  • 2026年7月15日

第10回:【季節の変わり目と気象病】寒暖差疲労に負けない体づくり

「春先や秋口になると、いつも体調を大きく崩してしまう」「急激に暑くなったり寒くなったりする時期は、体がついていかない」……。こうした季節の変わり目における長引く不調は、いわゆる「寒暖差疲労(かんだんさひろう)」であり、代表的な気象病の一つです。

私たちの体は、気温差が前日より7度以上あると、体温を一定に保つために自律神経をフル稼働させなければならなくなります。この温度調節の作業は、非常にお体にとって大きなエネルギー消費を伴うため、自律神経が徐々に「バッテリー切れ」のような極度の疲労状態に陥ってしまいます。これが、季節の変わり目に頭痛、倦怠感、肩こり、イライラ、胃腸障害などのあらゆる不調が噴き出してしまう理由です。

当院では、患者さんの冷えの程度や、自律神経の回復力(バッテリーの残量)を多角的に分析する診断を行います。治療では、消耗しきった自律神経系に、深い休息とたっぷりの潤いを与えるような丁寧なケアを行います。お体の緊張状態を和らげることで、余計なエネルギー消費を抑え、寒暖差に負けない強い自然治癒力の土台を作ります。

予後としては、季節が大きく移り変わる前の1~2ヶ月前から定期的にお体を整えておくことで、翌シーズンの変わり目を、不調なく軽やかに乗り越えられるようになります。

日常でできる対策は、外出時に「1枚多めに羽織れる衣服を持ち歩く」ことです。首元や手首などから寒暖差を感じさせないよう物理的に温度を調節することが、最も簡単に自律神経を保護する秘訣です。

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