- 2026年7月31日
- 2026年7月14日
第1回:【腰痛の原因】なぜレントゲンで「異常なし」と言われるの?
「腰が激しく痛むので急いで整形外科を受診したのに、レントゲンやMRI検査をしても『骨にはどこも異常はありません、様子を見ましょう』と言われてしまった……」そのような経験はありませんか?実は、医学的には世の中の腰痛の約85%が、画像検査でははっきりとした痛みの原因が特定できない「非特異的腰痛(ひとくいてきようつう)」に分類されているのです。
画像に写らない腰痛の主な原因は、骨の変形などではなく、筋肉の過度な緊張や、微細な血流不足、そしてストレスなどによる自律神経の乱れです。骨に目立った問題がなくても、疲労した身体が「これ以上無理をしないで」と脳へ発している危険信号、それこそが画像に写らないしつこい痛みの正体なのです。
当院では、お体の状態を機械の画像だけで判断するのではなく、問診によって日頃の生活背景や精神的な負担、お仕事の環境などをじっくりとお伺いします。その上で、お体の緊張状態を手で直接触れて確かめる診断(触診)をとても重視しています。治療では、お薬による一時的な痛みの緩和にとどまらず、心身の奥深い緊張を根本から解きほぐし、身体が本来持っている「自然治癒力」を引き出すケアを丁寧に行います。
平均的な経過(予後)としては、緊張した筋肉へのアプローチと自律神経の調整を根気強く組み合わせることで、数週間から数ヶ月ほどで多くの方が日常の軽やかさを取り戻していきます。
自宅で今日からできるセルフケアとしては、38~40度くらいのぬるめのお湯に15分ほどゆっくりと浸かり、副交感神経を優しく優位にすることです。「痛む腰の周りを優しくじんわり温めること」から、まずは始めてみてください。
