• 2026年7月22日
  • 2026年7月11日

記事2:慢性咳嗽の意外な原因:アレルギーから胃酸逆流、ストレスまで

「なんでこんなに咳が続くんだろう?」「風邪じゃないのに、咳止めが効かないのはなぜ?」慢性咳嗽に悩む患者さんからよく聞かれる疑問です。慢性咳嗽の原因は一つではなく、実に多岐にわたります。原因を特定し、それに応じた治療を行うことが、咳を止めるための第一歩となります。

慢性咳嗽の主な原因は、以下の3つが「三大原因」として知られています。

  1. 咳喘息(せきぜんそく):
    • 気管支喘息の前段階とも言われ、呼吸困難やゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)を伴わず、咳だけが続くタイプの喘息です。特に夜間や早朝、運動時、冷たい空気を吸い込んだ時などに悪化しやすい特徴があります。アレルギーが関与していることが多いです。
  2. アトピー性咳嗽(がいそう):
    • アレルギー体質の方に多く見られ、乾いた咳が続き、喉のイガイガ感を伴うことがあります。ハウスダストや花粉などのアレルゲンに反応して咳が出やすくなります。咳喘息と異なり、気道の過敏性はあっても、気管支の狭窄は伴いません。
  3. 胃食道逆流症(GERD):
    • 胃酸が食道に逆流し、それが気道を刺激することで咳を引き起こすことがあります。胸焼けやげっぷ、喉の違和感を伴うこともありますが、咳だけが唯一の症状である場合もあります。特に食後や横になった時に悪化しやすいです。

これらの三大原因以外にも、様々な病気が慢性咳嗽の原因となることがあります。

  • 後鼻漏症候群(上気道咳症候群): 鼻水が喉の奥に流れ落ちて、喉を刺激し咳を引き起こします。慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が原因となることが多いです。
  • 薬剤性咳嗽: 特定の降圧薬(ACE阻害薬など)の副作用として咳が出ることがあります。
  • 感染後咳嗽: 風邪などの感染症の後、気道が過敏になった状態が長く続くことで起こります。
  • 心因性咳嗽: ストレスや精神的な要因が関与して咳が続くことがあります。特に、他の原因が見つからない場合に考慮されます。
  • その他の呼吸器疾患: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、肺がんなど、重篤な病気が隠れている可能性もあります。

このように、慢性咳嗽の原因は多岐にわたるため、自己判断は禁物です。当院では、心療内科の専門医として、患者さんの症状を丁寧に伺い、必要に応じて呼吸器専門医と連携しながら、正確な診断と最適な治療方針をご提案します。特に、ストレスや心の状態が関与する咳に対しては、心身両面からのアプローチで改善を目指します。

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