- 2026年7月12日
- 2026年7月11日
記事2:糖尿病のタイプとそれぞれの特徴~1型、2型、そしてその他の糖尿病~
「糖尿病って、色々な種類があるの?」「自分の糖尿病はどのタイプなんだろう?」糖尿病と一口に言っても、その発症原因や特徴によっていくつかのタイプに分類されます。それぞれのタイプを理解することは、適切な治療法を選択し、病気と上手く付き合っていく上で非常に重要です。
主な糖尿病のタイプは、以下の通りです。
- 1型糖尿病:
- 特徴: 身体が自分自身の膵臓のβ細胞を破壊してしまう自己免疫疾患です。これにより、インスリンがほとんど、または全く作られなくなります。
- 発症時期: 小児期から思春期に発症することが多いですが、成人でも発症することがあります。
- 治療: インスリンが体内で作られないため、インスリン注射が不可欠です。食事療法や運動療法も重要ですが、インスリン補充が治療の中心となります。
- 2型糖尿病:
- 特徴: 日本人を含む世界の糖尿病患者さんの約9割がこのタイプです。遺伝的な体質に加え、過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣が大きく関与して発症します。インスリンの分泌量が不足したり、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」が生じたりすることで血糖値が上昇します。
- 発症時期: 中年以降に発症することが多いですが、近年は若年層での発症も増えています。
- 治療: まずは食事療法と運動療法が基本となります。それでも血糖値が改善しない場合は、血糖降下薬の内服や、インスリン注射が併用されます。
- その他の特定の原因による糖尿病:
- 遺伝子の異常、膵臓の病気(膵炎、膵臓がんなど)、肝臓病、特定のホルモン異常(甲状腺機能亢進症、クッシング症候群など)、薬剤の影響(ステロイドなど)など、他の病気や治療が原因で血糖値が上昇するタイプです。
- 原因となっている病気の治療や薬剤の変更が検討されます。
- 妊娠糖尿病:
- 妊娠中に初めて診断された糖尿病、または妊娠前から軽度の糖代謝異常があったもの。妊娠中に血糖値が高くなることで、胎児に影響を及ぼす可能性があります。
- 分娩後は血糖値が正常に戻ることが多いですが、将来的に2型糖尿病を発症するリスクが高くなります。
当院では、患者さんの詳しい病歴や生活習慣、検査結果に基づいて、どのタイプの糖尿病であるかを正確に診断し、それぞれのタイプに合わせた最適な治療計画をご提案します。糖尿病は、それぞれの特性を理解し、適切に対処することで、健康的な生活を送ることが可能な病気です。
