- 2025年6月24日
- 2025年6月21日
4:薬だけで大丈夫?不整脈の最新治療法とそれぞれの選び方
不整脈の治療法は、その種類や重症度、患者さんの状態によって多岐にわたります。「薬を飲むだけで良いのか?」「手術が必要なのか?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
主な治療法は、大きく分けて薬物療法、カテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み、そして**植え込み型除細動器(ICD)**の4つです。
- 薬物療法:不整脈の種類に応じて、脈を整える薬(抗不整脈薬)や、血栓の形成を防ぐ薬(抗凝固薬)などが用いられます。症状の緩和や合併症の予防が目的です。
- カテーテルアブレーション:頻脈性不整脈の根本治療として近年注目されています。足の付け根などから細いカテーテルを挿入し、不整脈の原因となっている心臓内の異常な電気回路を高周波電流などで焼灼(アブレーション)する治療法です。体に負担が少なく、根治が期待できる場合があります。
- ペースメーカー植え込み:徐脈性不整脈で、脈が遅すぎて症状が出ている場合に用いられます。鎖骨の下に小型の機械を植え込み、電気刺激で心臓の拍動を正常に保ちます。
- 植え込み型除細動器(ICD):命に関わる重篤な不整脈(心室頻拍、心室細動)が起こるリスクが高い方に使用されます。不整脈を感知すると、自動的に電気ショックを与えて心臓のリズムを正常に戻します。
どの治療法が最適かは、専門医と十分に相談し、ご自身の不整脈の種類、症状、基礎疾患などを考慮して決定することが重要です。