• 2025年6月10日
  • 2025年6月5日

6:なぜ定期的な血圧測定が必要?家庭血圧と病院血圧の違いを理解しよう

「病院に行くと、いつも血圧が高いと言われるけど、家で測るとそうでもないんだよね…」と感じたことはありませんか?実は、家庭で測る血圧と、病院で測る血圧には違いがあることが多く、それぞれを正しく理解し、定期的に測定することが高血圧の管理には非常に重要です。

まず、「家庭血圧」と「病院血圧」の違いについてです。

  • 病院血圧(診察室血圧): 医療機関で医師や看護師が測定する血圧です。緊張や興奮で血圧が一時的に上昇する「白衣高血圧」と呼ばれる現象が見られることがあります。
  • 家庭血圧: 自宅でリラックスした状態で測定する血圧です。日頃の生活習慣や精神状態がより反映されやすく、その人の本当の血圧の状態をより正確に把握できると考えられています。

高血圧の診断基準も、家庭血圧と病院血圧では異なります。一般的に、病院血圧が140/90mmHg以上で高血圧と診断されるのに対し、家庭血圧では135/85mmHg以上が高血圧とされています。家庭血圧の方が低い値で基準が設けられているのは、自宅で測定する方がより日常に近い状態を反映しているためです。

では、なぜ定期的な血圧測定が必要なのでしょうか? 高血圧は自覚症状がないことがほとんどのため、放置されがちです。しかし、放置すればするほど動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞といった重篤な病気のリスクが高まります。定期的に血圧を測ることで、自分の血圧の状態を把握し、異常があれば早期に気づき、適切な治療を開始することができます。

特に、家庭での血圧測定は非常に重要です。毎日の決まった時間に(例えば、朝起きてすぐと夜寝る前)、同じ条件で測定することで、血圧の変動や治療の効果を把握しやすくなります。測定値は必ず記録し、受診時に医師に伝えるようにしましょう。

当院では、患者さんの血圧の傾向を正確に把握するため、家庭での血圧測定を推奨しています。血圧手帳の記入方法や、正しい測定方法についてもアドバイスいたします。高血圧は日々の管理が何よりも大切です。自分の身体を知ることから、健康な未来を築いていきましょう。

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