- 2025年6月6日
- 2025年6月5日
2:高血圧と自律神経の深い関係~なぜストレスが血圧を上げるのか?~
「ストレスを感じると血圧が上がる気がする」「緊張するとすぐに動悸がする」。高血圧と診断された方の中には、精神的なストレスとの関連性を感じている方も多いのではないでしょうか。実は、私たちの血圧は、自律神経の働きと非常に深く関係しており、ストレスが血圧を上げる大きな要因となることが知られています。
私たちの身体には、意識とは関係なく心臓の拍動、呼吸、消化、体温調節、そして血圧の維持といった生命活動を自動的にコントロールする「自律神経」が備わっています。自律神経には、活動モードの「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」の2種類があり、この二つがバランスを取りながら身体の機能を調整しています。
ストレスを感じると、私たちの身体は防御反応として、交感神経が優位になります。交感神経が活性化すると、心臓の拍動が速くなり、血管が収縮し、血液が勢いよく送り出されるため、一時的に血圧が上昇します。これは、危険から身を守るための正常な反応ですが、慢性的なストレスや精神的な緊張が続くと、交感神経が常に優位な状態になってしまい、結果として血圧が持続的に高い状態になってしまうのです。現代社会はストレスに満ちているため、自律神経のバランスが崩れやすく、高血圧を招きやすい環境にあると言えるでしょう。
また、交感神経の過剰な働きは、血管を収縮させるだけでなく、腎臓やホルモン系にも影響を与え、血圧を上げる物質の分泌を促進することもあります。このように、自律神経の乱れは、高血圧の直接的な原因となったり、既存の高血圧を悪化させたりする重要な要因なのです。
当院の「サトワタッチケア」は、この乱れた自律神経系のバランスを整えることを特長としています。身体全体の自然治癒力を高めながら、心身の深いリラックスを促すことで、交感神経の過剰な興奮を鎮め、自律神経が本来持つ調整能力を高めます。これにより、ストレスによる血圧上昇を和らげ、高血圧の根本的な改善を目指すお手伝いをいたします。薬だけに頼らず、根本から血圧をコントロールしたい方は、ぜひご相談ください。