- 2025年6月5日
1,「もしかして私だけ?」子宮筋腫、よくある症状と気づきのサイン
「生理が重い」「出血が多い」と感じていませんか?子宮筋腫は、子宮にできる良性のコブで、30歳以上の女性の約2~3割に見られると言われるほど、決して珍しい病気ではありません。主な症状は、過多月経(生理の出血量が多い)、月経困難症(生理痛がひどい)、貧血です。生理の期間が長くなったり、レバーのような塊が出たりすることもあります。また、筋腫が大きくなると、膀胱を圧迫して頻尿になったり、直腸を圧迫して便秘になったりすることもあります。
これらの症状は、子宮筋腫以外でも起こりうるため、気づかないうちに進行していることも少なくありません。「生理だから仕方ない」「体質だ」と我慢せず、いつもと違うと感じたら、それが体のSOSかもしれません。特に、生理の経血量が多くて日常生活に支障が出る、強い生理痛で鎮痛剤が効きにくい、常にだるさやめまいを感じる(貧血の可能性)などの症状がある場合は注意が必要です。
子宮筋腫は良性腫瘍であり、命にかかわる病気ではありませんが、症状が進行すると日常生活の質を著しく低下させることがあります。早期に症状に気づき、婦人科を受診することが大切です。気になる症状がある方は、ためらわずに婦人科を受診し、適切な診断とアドバイスを受けましょう。心身のストレスは症状を悪化させることもありますので、日々のリラックスと自律神経のケアも大切です。