- 2025年6月12日
- 2025年6月4日
心療内科だからできるてんかんサポート:心身両面からのアプローチ
てんかんの診断を受けたり、発作に悩んだりしている方の中には、「どこの病院に行けばいいんだろう?」「精神的な面も相談できるところはないかな?」と迷う方もいらっしゃるかもしれません。てんかんは脳の病気ですが、その症状や治療、そして「てんかんがある」という事実が、患者さんの心に大きな影響を与えることも少なくありません。ここで、当院のような心療内科がてんかんサポートにおいてどのような役割を果たすのか、その強みをお話ししたいと思います。
心療内科は、身体の症状だけでなく、その背景にある心の状態、心理社会的ストレスにも焦点を当てて診療を行う専門科です。てんかん患者さんの場合、以下のような精神的・心理的な悩みや合併症を抱えることがあります。
- 発作への不安: 「また発作が起きたらどうしよう」「外出先で発作が起きたら?」といった常に付きまとう不安。
- 抑うつや不安症: 発作のコントロールが難しい場合や、社会生活への影響から、うつ病や不安障害を併発することもあります。
- 社会生活での困難: 就職、人間関係、運転など、てんかんが日常生活に与える影響からくる悩み。
- 自己肯定感の低下: 病気に対するスティグマ(偏見)を感じ、自信を失ってしまうこと。
- 睡眠障害: 発作への不安や抗てんかん薬の副作用で、不眠に悩まされることも。
心療内科では、これらの精神的な側面に深く寄り添い、てんかんの治療と並行して、心のケアを行います。
心療内科のアプローチの強み:
- 全人的な視点: 身体的な発作だけでなく、患者さんの感情、思考、社会的な状況まで含めて、心身全体を捉えたアプローチを行います。
- ストレス管理: ストレスが発作の誘因となることを考慮し、患者さんのストレスレベルを評価し、適切なストレス管理法やリラックス法を提案します。
- 精神科合併症への対応: うつ病や不安障害などの精神科的な合併症があれば、それらに対する治療も同時に行います。
- サトワタッチケアとの融合: 当院のサトワタッチケアは、まさに心療内科のアプローチと深く結びついています。サトワタッチケアは、自律神経を整え、心身のリラックスと自然治癒力を高めることで、発作への不安軽減、睡眠の質の向上、精神的な安定に寄与します。薬物療法だけではカバーしきれない、患者さんの「生きづらさ」に寄り添い、全人的な回復を目指します。
てんかんは脳の病気ですが、心と体の状態が密接に関わっています。心療内科だからこそできる、心身両面からのきめ細やかなサポートで、てんかんと共に自分らしい豊かな人生を歩むお手伝いをさせていただきます。