「もしかしててんかん？」不安を感じたら知ってほしいこと【初期症状と受診の目安】

「最近、なんだかボーッとすることが増えた」「突然、体がピクッとすることがあるけど、これって何？」もし、そんな風に感じたら、もしかして「てんかん」の初期症状かもしれません。てんかんと聞くと、泡を吹いて倒れるような激しい発作を想像するかもしれませんが、実は発作の現れ方は人それぞれ。意識が飛ぶことなく、手足がしびれたり、変な匂いがしたり、急に恐怖を感じたりと、非常に多様なんです。特に、お子さんの場合、一瞬のぼんやりや、遊びの途中で動きが止まるなども、てんかん発作の一種である可能性があります。

「まさか自分が」「病院に行くほどじゃないかな」とためらってしまう気持ち、よく分かります。でも、不安な気持ちを抱え続けること自体が、心身に大きなストレスとなります。そして、てんかんは早期発見・早期対応がとても大切。適切な治療を始めることで、発作をコントロールし、安心して日常生活を送れるようになる方がほとんどです。

では、どんな時に受診を考えたら良いのでしょうか？

• 同じような症状が繰り返し起こる。
• 意識が一時的に途切れる、呼びかけに反応しない時間がある。
• 体の一部や全体が意図せずけいれんする。
• 感覚（匂い、味、視覚、聴覚）に一時的な異常を感じる。
• 急に不安やデジャヴュのような感覚に襲われる。

これらはあくまで目安であり、一つでも当てはまるからといって必ずてんかんというわけではありません。しかし、不安を感じたら、まずは専門医に相談することが第一歩です。当院のような心療内科でも、患者さんの不安に寄り添いながら、てんかんの可能性を含めて詳しくお話を伺います。

私たち「サトワタッチケア」では、脳の電気活動の異常だけでなく、不安やストレスが心身に与える影響にも注目しています。不安や緊張は、自律神経の乱れを引き起こし、それが症状に影響することもあります。受診すること自体が、不安な心を落ち着かせ、心身のバランスを整えるきっかけになることも少なくありません。どんな些細なことでも構いません。どうぞお一人で抱え込まず、私たちにご相談ください。