- 2025年6月7日
- 2025年6月2日
6,コロナ後遺症によるブレインフォグ:集中力・記憶力低下とどう向き合うか
「頭がぼーっとして、考えがまとまらない」「昨日言われたことが思い出せない」「集中力が続かず、仕事や勉強が手につかない」。新型コロナウイルス感染後、このような「ブレインフォグ(Brain Fog)」と呼ばれる症状に悩まされている方は少なくありません。まるで脳に霧がかかったような状態が続き、日常生活に大きな支障をきたすこの症状は、コロナ後遺症の中でも特に患者さんを苦しめます。しかし、このブレインフォグも、適切な向き合い方で改善を目指すことができます。
ブレインフォグとは?その具体的な症状
ブレインフォグは医学的な疾患名ではありませんが、コロナ後遺症で報告される特徴的な認知機能の低下を指す言葉として広く使われています。その症状は多岐にわたります。
- 集中力の低下: 一つのことに意識を集中するのが難しい、すぐに気が散ってしまう。
- 記憶力の低下: 最近の出来事を思い出せない、人の名前がすぐに出てこない、物の置き場所を忘れる。
- 思考力の低下: 物事を論理的に考えるのが難しい、決断に時間がかかる、複雑な情報処理ができない。
- 言葉の探索困難: 言いたい言葉がすぐに出てこない、会話中に言葉に詰まる。
- 頭のモヤモヤ感: 頭が重い、スッキリしない、脳が疲れている感じ。
これらの症状は、特に疲労時やストレスが多い時に顕著に現れる傾向があります。
なぜブレインフォグが起きるのか?
ブレインフォグの明確なメカニズムはまだ研究中ですが、以下のような要因が関与していると考えられています。
- 脳の炎症: ウイルス感染による慢性的な炎症が、脳の神経細胞に影響を与えている可能性。
- 脳への血流低下: 微小な血栓や血管内皮の損傷により、脳への酸素や栄養の供給が滞る可能性。
- 自律神経の乱れ: 脳の機能と密接に関わる自律神経のバランスが崩れることで、認知機能に影響が出ている可能性。
- 慢性的な疲労・不眠: 身体の疲労や睡眠不足が、脳の回復を妨げ、認知機能の低下を招いている可能性。
ブレインフォグとの向き合い方と対策
ブレインフォグを改善するためには、脳に負担をかけすぎず、回復を促すためのアプローチが重要です。
- 脳の休息を優先する:
- 無理な集中を避ける: 長時間の読書やPC作業など、脳に負担がかかる作業は短時間にとどめ、こまめに休憩を挟みましょう。
- 十分な睡眠と休息: 睡眠は脳の疲労回復に最も重要です。質の良い睡眠を確保し、日中も積極的に休息を取る時間を設けましょう。
- デジタルデトックス: スマートフォンやタブレットの使用時間を減らし、情報過多から脳を解放する時間を作りましょう。
- 生活習慣を見直す:
- バランスの取れた食事: 脳の健康に必要な栄養素(DHA、ビタミンB群など)を意識して摂取しましょう。
- 適度な運動: 激しい運動は避け、ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことで、血流改善や気分転換につながります。
- ストレス管理: ストレスはブレインフォグを悪化させます。瞑想、深呼吸、趣味など、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
- 脳を「緩やかに」活性化させる: 無理のない範囲で、脳を刺激する活動を取り入れることも有効です。
- 簡単なパズルやクロスワード、塗り絵など、軽い脳トレ。
- 日記をつける、読書をする(短時間から)。
- 新しいことを学ぶ(負担にならない程度に)。
サトワタッチケアがブレインフォグに与える影響
当クリニックで提供する「サトワタッチケア」は、ブレインフォグに悩む方々に希望をもたらす可能性があります。このケアは、乱れた自律神経系を深く整え、心身を究極のリラックス状態へと導きます。脳への血流が改善され、神経の興奮が落ち着くことで、ブレインフォグ特有の「頭のモヤモヤ」が晴れ、思考の明晰さや集中力の回復が期待できます。また、深い休息は疲弊した脳の回復を促し、身体本来の自然治癒力を高めます。
ブレインフォグは、周囲には見えにくいからこそ、一人で抱え込みがちです。しかし、適切なアプローチで必ず改善の道は開けます。当クリニックで、あなたの脳と心に深い癒しと休息を与え、本来のクリアな思考を取り戻しませんか。