17. 病気は「体からのメッセージ」！ 症状が伝える本当の原因

風邪、頭痛、胃の不調、肌荒れ…。これらの「症状」を、あなたは単なる不快なもの、排除すべき敵だと思っていませんか？ しかし、私が長年多くの患者さんと向き合う中で気づいたのは、病気の症状こそが、あなたの「体からの大切なメッセージ」であるという真実です。

例えば、体がだるい、熱があるという風邪の症状は、体がウイルスと戦うために休養を求めているサインかもしれません。頭痛は、ストレスや睡眠不足、血行不良など、生活習慣の乱れを教えてくれているのかもしれません。アトピー性皮膚炎のような肌トラブルは、腸内環境の乱れやアレルギー、心のストレスが原因である可能性を示唆しています。

現代医療は、このメッセージを「悪いもの」として薬で打ち消すことに長けています。症状が消えれば、一見「治った」ように感じられますが、体からのメッセージを無視し続ければ、根本的な原因は残り続けます。すると、病気は形を変えて再発したり、別の症状となって現れたり、水面下でより深刻な状態へと進行してしまうこともあります。

薬で症状を抑えるだけでなく、なぜその症状が出ているのか、あなたの体は何を伝えようとしているのか、じっくりと耳を傾けてみませんか？ 忙しさやストレス、不健康な生活習慣など、これまで目を背けてきた問題がそこにあるかもしれません。

「病気は体からのメッセージ」。この視点を持つことで、私たちは薬に依存するのではなく、症状の根本原因と向き合い、自らの力で健康を創造するきっかけを得ることができます。あなたの体が発する小さなサインに気づき、それを真剣に受け止めること。それが、真の健康への扉を開く鍵となるでしょう。