• 2025年5月26日

11. なぜ「薬を減らす」と元気になるのか? 体が持つ本来の力

もし今、あなたが薬を服用しているのに、どうも体がだるい、頭がぼんやりする、気分が晴れないと感じているなら、それは薬があなたの体に余計な負担をかけているサインかもしれません。「薬を減らすと元気になる」という言葉は、決して不思議なことではありません。そこには、あなたの体が持つ素晴らしい「本来の力」が関係しています。

現代の医療において、薬は症状を抑えるためのツールとして多用されます。しかし、薬は私たちの体にとって、異物であることに変わりありません。薬が体内で分解・排泄される際には、肝臓や腎臓といった臓器に負担がかかります。また、薬の種類によっては、腸内環境を乱したり、自律神経のバランスを崩したりするものもあります。これらの負担が積み重なることで、私たちの体は本来のパフォーマンスを発揮できなくなり、倦怠感や不調を感じやすくなるのです。

「薬を減らす」ということは、これらの薬による体への負担を軽減し、臓器が本来の働きを取り戻す手助けをすることに他なりません。薬という抑制がなくなることで、私たちの体に元々備わっている「自然治癒力」が目覚め、活性化され始めます。

自然治癒力とは、病気やケガを自ら治す、本来持っている力のことです。体が薬の分解・排泄にエネルギーを使う必要がなくなると、そのエネルギーを自己修復や免疫力向上、細胞の活性化といった本来の生命活動に使えるようになります。その結果、体が軽くなり、思考がクリアになり、気分も前向きになるなど、様々な良い変化が起こるのです。

薬は、一時的に症状を和らげる「杖」のようなもの。しかし、いつまでも杖に頼っていては、自分の足でしっかり歩く力は衰えてしまいます。薬を減らすことは、あなたの体が持つ本来の力を呼び覚まし、真の元気を取り戻すための、最初の一歩なのです。

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