- 2025年5月22日
5. 薬を飲み続けても病気が進む!? 水面下で進行する病態の真実
「薬を飲んでいるから、これで安心」──そう思っていませんか? もしあなたが薬を服用しているのに、いまいち体調が改善しない、あるいは悪化していると感じるなら、それは薬があなたの病気を根本から治しているわけではないサインかもしれません。
薬は、多くの場合、目の前の症状を抑えるために処方されます。熱を下げる、痛みを和らげる、血圧を下げる、血糖値をコントロールする。これらは確かに重要な役割を果たしますが、症状が消えたからといって、病気そのものがなくなったわけではありません。
想像してみてください。もしあなたの家に水漏れが起きているとして、床に広がった水を拭き取るだけでは、壁の奥で配管の劣化が進行し続けているのと同じです。薬は、この床の水を拭き取る行為に似ています。
あなたが薬で症状を抑えている間も、もし病気の根本原因(例えば、食生活の乱れ、運動不足、慢性的なストレス、質の悪い睡眠など)が解決されなければ、体の中では病態が水面下で着々と進行している可能性があります。薬の長期服用は、肝臓や腎臓に負担をかけたり、腸内環境を悪化させたり、免疫力を低下させたりするなど、新たな問題を引き起こすリスクも伴います。
私は、多くの患者さんが「薬を飲んでいるのに、なぜか元気がない」「体調がどんどん悪くなる」と訴えるのを見てきました。それは、薬が根本解決を阻害し、体が本来持つ自然治癒力を発揮できない状態に陥っているからかもしれません。
薬は、あくまで一時的な補助に過ぎません。真の健康を取り戻すためには、薬に依存するのではなく、自身の体の声に耳を傾け、生活習慣を根本から見直す勇気が必要です。あなたの身体は、必ずその努力に応えてくれるはずです。