- 2025年5月27日
- 2025年5月26日
8. 「治療が困難・不適応」となるケース:薬物治療が中心となる疾患について
サトワ手技療法は、幅広い心身の不調に対して有効性を発揮しますが、中には治療が困難であったり、手技療法が直接的な治療法としては不適応となる疾患も存在します。当院では、そうしたケースについても明確にお伝えし、患者さんにとって最適な治療選択ができるよう努めています。
手技療法が困難・不適応となる疾患群 以下の疾患群は、サトワ手技療法が中心的な治療とはならず、薬物治療が主体となることが多いです。
- 愛着障害: 幼少期の経験から生じる人間関係の困難さや情緒不安定を特徴とする障害です。
- 人格障害(自己愛性、境界性、回避性、依存性、他責性など): 思考、感情、対人関係、衝動制御において、広範で持続的なパターンが特徴となる障害です。
- 摂食障害: 食事の量や摂取方法に異常が生じ、心身に大きな影響を及ぼす障害です。
- 妄想性障害: 確固たる妄想が中心的な症状となる精神障害です。
- 統合失調症: 思考、感情、行動に大きな障害が生じる精神疾患です。
なぜこれらの疾患では手技療法が困難となるのか? これらの疾患群に共通するのは、「自分を見失っている」状態にある、ということです。当院の考える「自然治癒力」は、本来の自分らしさ(本来性)が高まった時に強くなるとされています。しかし、上記のような疾患では、自己の認識や現実との向き合い方に困難を抱えていることが多く、そのため、薬物治療が中心的なアプローチとなるのです。
当院の役割とアプローチ 当院は心療内科を専門とする統合医療機関であり、これらの疾患に対しても、専門的な薬物療法を提供しています。同時に、患者さんの状態を注意深く観察し、必要に応じて、他の治療法やサポートを検討します。
私たちは、一人ひとりの患者さんが「自分らしさ」を取り戻し、自然治癒力を高めていけるよう、それぞれの状態に合わせた丁寧な診療を心がけています。薬物療法が必要な場合は適切に処方し、その上で、心身の活力を高めるためのサポートや、生活習慣の見直しなどを提案することがあります。
もしご自身や大切な方が上記の疾患でお悩みの場合でも、まずはご相談ください。私たちは、患者さんにとって最善の治療方法を共に考え、安心して治療を受けられるよう、全力でサポートいたします。