• 2025年5月9日

甲状腺機能低下症とうつ病

ストレスや仕事などでかなり長期に頑張りすぎる時、人によっては甲状腺に負担がかかります。甲状腺機能低下症の患者さんで治療を受けていない人の7割近くの人がうつ病を合併しているという統計もあり、時折、鬱状態を呈している人に甲状腺機能低下が隠れている事があり注意が必要です。必要であれば血液検査やエコー検査で甲状腺の機能を調べます。両者は共に意欲低下の原因となり似ていますが、鑑別にはポイントがあります。一番、大きな違いは甲状腺機能低下症の場合は自覚的にもそして環境的にも精神的なストレスがかかる要因がありません。本人が気付いていないだけの場合もありますが、甲状腺機能低下に伴ううつ状態の場合、投薬を行う事で比較的早期に症状が改善しますから一度は疑ってみると良いです。

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