• 2026年9月3日
  • 2026年8月24日

記事6:肋間神経痛と間違えられやすい病気~適切な診断の重要性~

「胸が痛いから、まさか心臓病?」「背中が痛いのは、もしかして肺の病気?」肋間神経痛の症状は、心臓や肺、消化器系の病気など、他の様々な重篤な病気と似ているため、自己判断や誤った診断に繋がってしまう可能性があります。適切な治療を受けるためには、何よりも正確な診断が不可欠です。

肋間神経痛と間違えられやすい主な病気としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 心臓病:
    • 狭心症・心筋梗塞: 胸の締め付けられるような痛みや圧迫感、左腕や肩への放散痛などが特徴です。肋間神経痛と異なり、運動時や精神的ストレス時に誘発されやすく、安静にすることで治まることが多いです。しかし、緊急性が高い病気のため、これらの症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。
  • 肺の病気:
    • 肺炎・胸膜炎・気胸: 呼吸と関連して胸が痛むことがあります。発熱、咳、息苦しさなどの症状を伴うことが多いです。
    • 肺がん: 長引く咳、血痰、体重減少、胸の痛みなどを伴うことがあります。
  • 消化器系の病気:
    • 逆流性食道炎: 胸焼け、胸の痛み、ゲップなどを伴うことがあります。
    • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍: みぞおちの痛みなどが、肋間神経痛と似て感じられることがあります。
  • 整形外科疾患:
    • 椎間板ヘルニア・脊椎の変形: 背骨の神経の圧迫による痛みで、肋間神経痛と似た症状が出ることがあります。
    • 筋筋膜性疼痛症候群: 特定の筋肉の緊張や損傷によって、関連する部位に痛みが放散することがあります。
  • その他:
    • 帯状疱疹: 痛みの後から赤い発疹(水ぶくれ)が出現することが特徴です。発疹の出る前に神経痛のような痛みが先行することもあります。
    • 乳腺炎・乳がん: 女性の場合、乳房の痛みが肋間神経痛と間違われることがあります。
    • ストレス性疼痛: 身体的な原因が特定できないにもかかわらず、精神的なストレスが原因で痛みが現れることがあります。

これらの病気と症状が重複するため、自己判断せずに、必ず専門医の診察を受けることが不可欠です。

肋間神経痛の診断には、患者さんの詳細な問診が最も重要です。痛みの性質(鋭い、鈍いなど)、痛む部位、痛みの誘発因子(深呼吸、咳、姿勢など)、痛みの持続時間、随伴症状(発疹、発熱、咳、息切れなど)、既往歴、服用中の薬、ストレスの状況などを詳しく伺います。必要に応じて、以下のような検査を行うこともあります。

  • 胸部X線検査・CT検査: 肺や心臓、肋骨、背骨の異常がないかを確認します。
  • 心電図検査: 心臓の病気を除外するために行われます。
  • 血液検査: 炎症の有無や、特定の病気(帯状疱疹の抗体など)を調べるために行われることがあります。
  • MRI検査: 椎間板ヘルニアや脊髄の病気が疑われる場合に、より詳細な評価のために行われることがあります。

誤った診断のまま、単なる神経痛だと放置してしまうと、隠れた重篤な病気の発見が遅れたり、痛みの症状が改善しなかったりする可能性があります。当院では、心療内科の専門医として、患者さんの胸の痛みの状況を丁寧に伺い、正確な診断と適切な治療方針をご提案することで、患者さんが本来の健やかな生活を取り戻せるよう全力でサポートいたします。「もしかして」と感じたら、ためらわずに専門医にご相談ください。

銀座レンガ通りクリニック 03-3535-2280 ホームページ