- 2026年8月30日
- 2026年8月24日
記事2:なぜ痛む?肋間神経痛の意外な原因:ストレス、姿勢、ヘルペスの深い関係
「どうして急にこんな胸が痛むんだろう?」「いつも同じ場所が痛くなるのはなぜ?」肋間神経痛に悩む患者さんからよく聞かれる疑問です。肋間神経痛の原因は一つではなく、実に多岐にわたります。原因を特定し、それに応じた治療を行うことが、痛みを和らげるための第一歩となります。
肋間神経痛は、大きく分けて2つのタイプに分類されます。
- 続発性(症候性)肋間神経痛:
- 何らかの病気や外傷が原因となって起こるものです。
- 主な原因:
- 帯状疱疹(ほうしん): 水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで、神経に沿って痛みと赤い発疹(水ぶくれを伴う)が現れます。発疹が治った後も痛みが残ることがあり、「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれます。これは非常に強い痛みを伴うことが多いです。
- 変形性脊椎症・椎間板ヘルニア: 背骨(胸椎)の変形や、椎間板の突出が肋間神経を圧迫することで痛みが生じます。
- 骨折(肋骨骨折など): 肋骨の骨折やひびが入った場合、神経が損傷され、痛みが生じます。
- 腫瘍(肺がんなど): まれですが、胸部の腫瘍が神経を圧迫することで痛みが生じることがあります。
- 胸部の手術後: 手術によって神経が損傷され、術後神経痛として痛みが続くことがあります。
- 特発性(原因不明)肋間神経痛:
- 明らかな原因が見つからない場合に診断されます。しかし、その背景には、以下のような要因が関与していると考えられています。
- ストレス・自律神経の乱れ: 精神的なストレスは、体の筋肉を緊張させ、血流を悪化させ、自律神経のバランスを乱します。自律神経が乱れると、痛みの感じ方が過敏になったり、神経が過敏になったりすることで、痛みが誘発されやすくなります。
- 不良姿勢・体の歪み: 長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用、猫背など、不良な姿勢は胸郭や背骨に負担をかけ、肋間神経を圧迫する原因となることがあります。
- 疲労・睡眠不足: 体の疲労や睡眠不足は、自律神経の乱れや筋肉の緊張を招き、痛みを悪化させる可能性があります。
- 寒さ・冷え: 体の冷えは血行不良を引き起こし、神経の働きを阻害したり、筋肉を緊張させたりすることで、痛みを誘発・悪化させることがあります。
このように、肋間神経痛は多様な原因が複雑に絡み合って生じることが多いため、自己判断は禁物です。当院では、心療内科の専門医として、患者さんの症状を丁寧に伺い、必要に応じて整形外科や神経内科と連携しながら、正確な診断と最適な治療方針をご提案します。特に、ストレスや心の状態が関与する肋間神経痛に対しては、心身両面からのアプローチで改善を目指します。
