- 2026年8月2日
- 2026年7月14日
第3回:【慢性腰痛】何ヶ月も続く痛みの背景にある「ストレス」と自律神経
「もう何ヶ月も腰痛が続いている」「マッサージや整体に行っても、その場しのぎでまたすぐに痛みが戻ってしまう」……。そのような長引く頑固な慢性腰痛の背景には、実は「脳の警戒アラーム」と「自律神経の乱れ」が深く隠れていることが少なくありません。
精神的なストレスや日々のプレッシャー、将来への不安などが長く続くと、自律神経のバランスが慢性的に崩れてしまいます。すると、脳が本来持っている「痛みをブロックするシステム」がうまく働かなくなってしまいます。その結果、本来なら気にならないようなわずかな筋肉のコリや微細な負荷に対しても、脳が「大変な異常事態だ」と過剰に反応してしまい、強い痛みとしてキャッチし続けてしまうのです。
当院での診断は、痛む腰の部位だけを見るのではなく、患者さんが現在置かれている環境や、精神的な疲労度、毎日の生活リズムにもしっかりと目を向けます。治療では、痛い場所を強く揉みほぐすような刺激は行いません。自律神経系に優しい感覚刺激を与えて心身の警戒モードを優しく解き、自然治癒力がしっかりと働きやすい健やかな環境を整えていきます。
このような慢性的な状態からの回復(予後)には、少し時間がかかることもあります。しかし、3〜6ヶ月ほどかけて心と体の緊張を交互に紐解いていくことで、痛みに振り回されない穏やかな生活を確実に取り戻すことができます。
日常ですぐに出来る工夫は、1日に3回、「細く長く息を完全に吐き出すこと」を意識することです。深く息を吐く動作は副交感神経を刺激し、腰まわりの過度な緊張を和らげる効果があります。
