- 2026年6月27日
- 2026年6月22日
記事6:慢性副鼻腔炎と間違えられやすい病気~適切な診断の重要性~
「鼻水や鼻づまりが続いているけど、ただの鼻炎が長引いているだけかな?」「頭が重いのは肩こりのせい?」慢性副鼻腔炎の症状は、他の様々な鼻や顔の不調と似ているため、自己判断や誤った診断に繋がってしまう可能性があります。適切な治療を受けるためには、何よりも正確な診断が不可欠です。
慢性副鼻腔炎と間違えられやすい主な病気としては、以下のようなものが挙げられます。
- 急性副鼻腔炎: 風邪などのウイルス感染後に短期間で発症し、通常は数週間以内に治まります。3ヶ月以上続く場合は慢性副鼻腔炎の診断となります。
- アレルギー性鼻炎: 鼻水、鼻づまり、くしゃみが主な症状ですが、副鼻腔の炎症は伴わないのが特徴です。ただし、アレルギー性鼻炎が原因で慢性副鼻腔炎を合併することもあります。
- 血管運動性鼻炎: 寒暖差やストレスなどの刺激によって鼻水や鼻づまりが起こりますが、アレルギー反応は関与しません。
- 後鼻漏症候群(上気道咳症候群): 鼻水が喉の奥に流れ落ちて、喉を刺激し咳を引き起こします。慢性副鼻腔炎も後鼻漏の原因となりますが、鼻水自体が問題となる場合もあります。
- 片頭痛や緊張型頭痛: 頭痛や頭重感を伴うため、鼻の症状と区別がつきにくいことがあります。
- 眼精疲労: 目の奥の痛みや頭重感を伴うことがあり、慢性副鼻腔炎の症状と間違えられることがあります。
- 歯性上顎洞炎: 上顎の歯の根の感染症が上顎洞(副鼻腔の一つ)に波及して炎症を起こすことがあります。
- 脳腫瘍など: まれですが、顔の痛みや頭重感、嗅覚障害などが、より重篤な病気の症状である可能性もゼロではありません。
これらの病気と症状が重複するため、自己判断せずに、必ず専門医の診察を受けることが不可欠です。
慢性副鼻腔炎の診断には、患者さんの詳細な問診が最も重要です。症状の種類(鼻水、鼻づまり、頭重感、嗅覚障害など)、症状の持続期間、悪化する状況、既往歴(アレルギー、喘息など)、服用中の薬、喫煙歴などを詳しく伺います。必要に応じて、以下のような検査を行うこともあります。
- 鼻腔内視鏡検査: 鼻の穴から細い内視鏡を挿入し、鼻腔や副鼻腔の開口部の状態、鼻水や膿の有無、鼻茸の有無などを直接観察します。
- 副鼻腔CT検査: 副鼻腔の骨の構造や、炎症の広がり、膿の溜まり具合などを詳しく評価するために行われます。慢性副鼻腔炎の診断に最も重要な画像検査です。
- アレルギー検査: アレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎が疑われる場合に行われます。
誤った診断のまま治療を進めても、症状はなかなか改善しません。当院では、心療内科の専門医として、患者さんの鼻の不調の状況を丁寧に伺い、正確な診断と適切な治療方針をご提案することで、患者さんが本来の健やかな生活を取り戻せるよう全力でサポートいたします。「もしかして」と感じたら、ためらわずに専門医にご相談ください。
