- 2026年6月23日
- 2026年6月22日
記事2:慢性副鼻腔炎のタイプと原因:なぜ炎症は長引くのか?
「どうして私の副鼻腔炎はこんなに長引くんだろう?」「治ってもまた繰り返すのはなぜ?」慢性副鼻腔炎に悩む患者さんからよく聞かれる疑問です。慢性副鼻腔炎は、その原因や病態によっていくつかのタイプに分類され、治療法も異なります。なぜ炎症が長引くのか、そのメカニズムを理解することは、適切な治療と再発予防のために非常に重要です。
慢性副鼻腔炎の主なタイプと原因は以下の通りです。
- 好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん):
- 近年増加傾向にあるタイプで、アレルギー反応に関わる「好酸球」という白血球が副鼻腔の粘膜に異常に増えることで発症します。
- 特徴: 鼻の中にポリープ(鼻茸)ができやすく、特に嗅覚障害が強い、喘息を合併しやすい、再発を繰り返しやすい、ステロイドが効きにくい、といった特徴があります。アレルギー体質の方に多く見られます。
- 原因: アレルギーや免疫の異常が主な原因と考えられています。
- 一般細菌性副鼻腔炎(慢性化膿性副鼻腔炎):
- 風邪などのウイルス感染によって急性副鼻腔炎を発症した後、細菌感染が慢性化して起こるタイプです。
- 特徴: 黄色や緑色の粘り気のある鼻水、鼻づまり、頭重感、咳などが典型的です。
- 原因: 副鼻腔の換気障害や排泄障害によって細菌が繁殖しやすい環境になり、炎症が慢性化します。
これらの主なタイプ以外にも、様々な原因が慢性副鼻腔炎に関与していることがあります。
- 真菌性副鼻腔炎: カビ(真菌)が副鼻腔で繁殖することで起こるタイプです。
- 歯科性副鼻腔炎: 上顎の歯の根の感染症が副鼻腔に波及して起こるタイプです。
- アレルギー性鼻炎の合併: アレルギー性鼻炎があると、鼻粘膜の炎症が起こりやすく、副鼻腔炎を併発・悪化させることがあります。
- 解剖学的要因: 鼻中隔弯曲症(鼻の真ん中の仕切りが曲がっている)など、鼻腔の構造的な問題があると、副鼻腔の換気が悪くなり、炎症が起きやすくなります。
- ストレスや自律神経の乱れ: ストレスは免疫力を低下させたり、鼻粘膜の血管収縮・拡張に影響を与えたりすることで、炎症を悪化させる可能性が指摘されています。
このように、慢性副鼻腔炎は多様な原因と病態を持つため、自己判断は禁物です。当院では、心療内科の専門医として、患者さんの症状を丁寧に伺い、必要に応じて耳鼻咽喉科専門医と連携しながら、正確な診断と最適な治療方針をご提案します。特に、ストレスや心の状態が関与する慢性副鼻腔炎に対しては、心身両面からのアプローチで改善を目指します。
