• 2026年5月1日
  • 2026年4月16日

記事6:甲状腺機能低下症と間違えられやすい病気~適切な診断の重要性~

「ずっと体調が悪いのに、なかなか診断がつかない」「他の病気だと言われたけど、症状が全く改善しない」。甲状腺機能低下症の症状は非常に多様なため、しばしば他の病気と間違えられやすく、適切な診断に時間がかかることがあります。その結果、患者さんは不必要な検査や治療を受けたり、症状の改善が遅れたりすることになりかねません。正確な診断を受けることは、適切な治療へと繋がる最初の、そして最も重要なステップです。

甲状腺機能低下症と間違えられやすい病気は多岐にわたります。代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • うつ病・うつ状態: 倦怠感、意欲低下、気分の落ち込み、集中力低下、不眠・過眠など、精神症状が非常に似ています。
  • 慢性疲労症候群: 長期間続く強い倦怠感が共通しています。
  • 貧血: だるさ、息切れ、顔色不良などが共通しています。
  • 更年期障害: ほてり、発汗、倦怠感、イライラ、不眠など、症状が似ていることがあります。
  • 自律神経失調症: 全身の様々な不調が共通しています。
  • 睡眠時無呼吸症候群: 日中の強い眠気や倦怠感が共通しています。

これらの病気と症状が重複するため、自己判断せずに、必ず専門医の診察を受けることが不可欠です。当院では、心療内科の専門医として、患者さんの症状を詳細に問診し、他の疾患の可能性も考慮しながら鑑別診断を行います。

診断には、甲状腺機能の評価が中心となります。具体的には、血液検査で甲状腺ホルモン(FT3、FT4)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を測定します。TSHが高値でFT3、FT4が低値であれば、甲状腺機能低下症と診断されます。また、**橋本病(慢性甲状腺炎)**が原因の場合には、自己抗体(抗TPO抗体、抗Tg抗体)が陽性となることが多いです。必要に応じて、甲状腺エコー検査なども行い、甲状腺の状態を詳しく調べます。

誤った診断のまま治療を進めても、症状はなかなか改善しません。当院では、一人ひとりの患者さんに合わせた適切な診断と、それに基づいたオーダーメイドの治療計画をご提案することで、患者さんが本来の元気を取り戻せるよう全力でサポートいたします。「もしかして」と感じたら、ためらわずに専門医にご相談ください。

銀座レンガ通りクリニック 03-3535-2280 ホームページ