- 2026年3月20日
- 2026年3月2日
第5回:サトワタッチケアが痙性斜頸に届ける「深い休息」と癒しの力
痙性斜頸に悩む方の首や肩は、岩のように硬くなっています。しかし、その筋肉を強く揉みほぐそうとすると、防御反応でさらに緊張が強まってしまうことがあります。そこで当院が提案するのが、稀有な治療法「サトワタッチケア」です。
サトワタッチケアの特徴は、その「圧倒的な優しさ」にあります。指先でそっと触れるような繊細なタッチは、皮膚を通じて脳へ「ここは安全である」というメッセージを届けます。痙性斜頸の原因である「脳の誤作動」は、脳が過剰な警戒状態にあることでもあります。サトワタッチケアによって深い安心感が与えられると、脳の警戒モードが解け、過剰な命令が静まり始めます。
施術中、多くの患者様が「首の重みが消えていく感覚がある」「呼吸が深くなった」と実感されます。これは、自然治癒力が活性化し、自律神経が整い始めた証拠です。
サトワタッチケアは、筋肉を物理的に動かすのではなく、神経系に働きかけるアプローチです。この深い休息こそが、強張った首の筋肉を内側から緩め、本来の自由な動きを取り戻すための土壌を作ります。医師である私が一人ひとりに寄り添い、丁寧に行うこのケアは、薬物療法とは異なる「生命力への働きかけ」なのです。
