- 2026年2月7日
- 2026年1月27日
第4回:一般的な不眠症の治療法と「睡眠薬」に対する正しい考え方
不眠症の治療において、多くの方が最初にイメージされるのは「睡眠薬」ではないでしょうか。しかし、現代の医療における不眠治療は、単にお薬を処方するだけではなく、多角的なアプローチが行われます。大きく分けると、睡眠薬を用いた「薬物療法」と、生活習慣や環境を整える「非薬物療法(睡眠衛生教育)」の二本柱です。
まず、睡眠薬に対する不安についてお話しします。昔のお薬と違い、現在主に使用されている「オレキシン受容体拮抗薬」や「メラトニン受容体作動薬」などは、自然な眠りの仕組みを利用したもので、依存性やふらつき、翌朝への持ち越しが非常に少なくなっています。医師の指導のもとで正しく使用すれば、決して怖いものではありません。大切なのは、薬を「ゴール」にするのではなく、睡眠のリズムを一度リセットするための「補助輪」として使うという考え方です。
一方で、非薬物療法も同じくらい重要です。寝室の環境調整、光の浴び方、食事の時間など、睡眠を妨げている要因を一つずつ取り除いていきます。また、当院では「認知行動療法」の考え方を取り入れ、「眠らなければならない」という強迫観念を緩めるアプローチも行っています。
さらに、当院独自の選択肢として、薬物療法と非常に相性が良いのが「サトワタッチケア」です。お薬で脳のスイッチを物理的に切るのと同時に、サトワタッチケアで体全体の緊張を解き、自律神経を本来のバランスに戻していくことで、お薬に依存しすぎない「自力で眠る力」を養います。
不眠症の治療とは、単に意識を失う時間を増やすことではなく、質の高い休息を手に入れ、日中の活動を健やかにすることです。当院では、お一人おひとりの体質やライフスタイルに合わせ、お薬、生活指導、そしてサトワタッチケアを組み合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案しています。
