- 2026年2月5日
- 2026年1月27日
第2回:なぜ眠れない?医師が教える不眠症の根本原因と「脳の過緊張」
なぜ、体は疲れているのに眠れないのでしょうか?不眠症の背後には、身体的な要因、環境的な要因、そして心理的な要因が複雑に絡み合っています。しかし、多くの方に共通している根本的な原因は**「脳と神経系の過緊張」**です。
私たちの体は、自律神経によってコントロールされています。活動時に働く「交感神経」と、休息時に働く「副交感神経」が、シーソーのようにバランスを取っているのです。しかし、現代社会は過剰な情報、仕事のプレッシャー、人間関係の悩みなど、脳を刺激する要因に溢れています。すると、夜になっても交感神経が優位なまま固定され、脳が「戦闘モード」を解除できなくなってしまうのです。
具体的には、以下のような要因が脳の緊張を加速させます。
- 心理的要因:悩み事やストレス、明日の予定への不安。
- 物理的要因:騒音、光、室温の不一致。
- 身体的要因:痛み、痒み、加齢による生理的な変化。
- 生活習慣:カフェインの摂取、寝る直前のスマホ(ブルーライト)、不規則な生活。
特にスマホから発せられるブルーライトは、睡眠を司るホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、脳に「今は昼間だ」という誤った信号を送ってしまいます。
不眠症の治療で大切なのは、表面的な症状だけを抑えることではありません。「なぜ脳がリラックスできなくなっているのか」を見極めることです。当院では、医学的な視点から原因を特定するとともに、後述する「サトワタッチケア」などを用いて、強張った神経系を優しく解きほぐすアプローチを行っています。脳を「安心」させてあげること。それが自然な眠りを取り戻すための第一歩です。
