- 2026年1月31日
- 2026年1月25日
7,お子様のアトピー性皮膚炎:親ができることと注意点
「うちの子の肌が赤くてカサカサ…」「夜中に掻きむしって眠れなくてかわいそう」。お子様のアトピー性皮膚炎は、親御さんにとって大きな心配の種でしょう。乳幼児期から発症することが多く、かゆみや湿疹でつらがる我が子を見て、どうしてあげたらいいのかと悩む日々を送っているかもしれません。お子様のアトピー性皮膚炎は、大人のアトピーとは異なる特徴や注意点があります。ここでは、親ができることと、適切なケアのポイントについて解説します。
お子様のアトピー性皮膚炎の特徴と親御さんの役割
お子様のアトピー性皮膚炎は、成長とともに症状が変化する傾向があり、多くの場合、適切なケアと治療で改善が見られます。親御さんの役割は、お子様の症状を観察し、心のケアをしながら、適切な治療とスキンケアを継続することです。
- 乳児型(生後2ヶ月〜1歳頃): 主に顔や頭、首に赤くジクジクした湿疹が多く、食べ物やよだれによる刺激で悪化しやすいです。
- 小児型(2歳頃〜思春期まで): 肘の内側や膝の裏側、首回りなど関節の曲がる部分や汗をかきやすい部分に、乾燥したカサカサした湿疹がみられることが多くなります。掻きむしりによる皮膚のゴワつき(苔癬化)も現れ始めます。
- 多くは成長とともに改善: 乳幼児期に発症したアトピー性皮膚炎は、約半数が2歳頃までに改善し、小学校入学までに約7割が改善すると言われています。しかし、一部のお子さんは思春期以降も症状が続くことがあります。
親ができること:具体的な対処法と心のケア
- 正しいスキンケアの徹底: お子様のアトピー治療の土台は、何よりも保湿と正しい洗浄です。
- 保湿: 入浴後すぐに、ベビー用や敏感肌用の保湿剤を全身にたっぷりと塗りましょう。乾燥しやすい冬場や、汗をかきやすい夏場も、季節に合わせた保湿が重要です。
- 洗浄: ぬるめのお湯で優しく洗い、刺激の少ないベビー用石鹸やボディソープをよく泡立てて使いましょう。ゴシゴシ洗いは厳禁です。
- おむつかぶれなど: おむつの交換をこまめに行い、清潔を保ちましょう。
- 掻きむしり対策: お子様は、かゆいと無意識に掻いてしまい、症状を悪化させることがあります。
- 爪を短く切る: 皮膚を傷つけないよう、お子様の爪は常に短く、丸く整えましょう。
- 手袋・ミトン: 寝ている間など、どうしても掻いてしまう場合は、綿製の手袋やミトンを着用させることも有効です。
- 冷却: かゆみが強い時は、清潔なガーゼで包んだ保冷剤などで患部を冷やすと、かゆみが一時的に和らぐことがあります。
- 衣類と室内環境の整備:
- 衣類: 肌に直接触れる衣類は、刺激の少ない綿100%などの天然素材を選びましょう。縫い目が肌に当たらないよう、裏返しに着せる工夫も。
- 室内環境: ハウスダストやダニ、ペットの毛などがアレルゲンとなる場合があるので、こまめな掃除、換気、寝具の清潔を保ちましょう。
- 室温・湿度: 快適な室温と湿度(特に冬場の乾燥対策)を保つことが大切です。
- 食事とアレルギー: 食物アレルギーがアトピーを悪化させる場合もありますが、自己判断での過度な食事制限は、お子様の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。必ず医師の指導のもと、必要な場合のみ除去食を行いましょう。
- 心のケアと周囲の理解: お子様は、見た目の問題や、かゆみで夜眠れないことなどから、精神的なストレスを感じることがあります。
- 安心させる言葉かけ: 「大丈夫だよ」「きっと良くなるよ」と、お子様の気持ちに寄り添い、安心感を与えましょう。
- 学校や園との連携: 担任の先生にアトピー性皮膚炎であることを伝え、理解と配慮をお願いしましょう。
- 親御さん自身の心のケア: 悩みを一人で抱え込まず、パートナーや信頼できる友人、医療機関に相談し、ストレスを解消することも大切です。
専門医との連携が不可欠
お子様のアトピー性皮膚炎の治療は、適切な診断と、お子様の成長段階に合わせたきめ細やかな対応が必要です。自己判断で治療を中断したり、薬を調整したりせず、必ず小児科医や皮膚科医の指示に従ってください。当クリニックでは、お子様のアトピー性皮膚炎についても、丁寧な診察とご家族への詳細な説明を行いながら、お子様が笑顔で成長できるよう全力でサポートさせていただきます。
