• 2025年12月15日
  • 2025年12月8日

8. 顎関節症と睡眠の質:ぐっすり眠るための対策と心構え

夜中に無意識に歯ぎしりや食いしばりをしてしまったり、顎の痛みや不快感でなかなか寝付けなかったり…顎関節症は、あなたの睡眠の質を大きく低下させる要因となります。「朝起きると顎がだるい」「寝ても疲れが取れない」と感じているなら、それは顎関節症が睡眠に影響を与えているサインかもしれません。今回は、顎関節症による睡眠の質の低下を防ぎ、ぐっすり眠るための対策と心構えについて解説します。

顎関節症が睡眠に与える悪影響

顎関節症と睡眠は密接に関係しており、一方の悪化がもう一方に影響を与える悪循環に陥ることがあります。

  • 歯ぎしり・食いしばりの悪化: 睡眠中は意識がないため、ストレスや顎の不不調があると無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりが強くなりやすいです。これにより、顎関節や周囲の筋肉に過度な負担がかかり、日中の痛みが悪化したり、朝起きた時に顎の倦怠感や痛みを感じたりします。
  • 入眠困難・中途覚醒: 顎の痛みや不快感そのものが、寝付きを悪くしたり、夜中に何度も目が覚めたりする原因になります。特に、寝返りを打った時や特定の姿勢で症状が出やすいこともあります。
  • 睡眠の質の低下: 顎の不調によって、深い眠り(ノンレム睡眠)が妨げられ、睡眠時間が確保できていても、疲れが取れない、すっきりしないといった感覚が残ります。

これらの結果、日中の集中力低下、倦怠感、イライラ、そしてさらなるストレス増加に繋がり、顎関節症の症状を悪化させるという負のサイクルに陥りがちです。

ぐっすり眠るための対策と心構え

顎関節症による睡眠の質の低下を防ぐためには、顎への負担を軽減し、質の良い睡眠習慣を確立することが重要です。

  1. 就寝前の顎への負担を減らす:
    • 硬い食べ物を避ける: 就寝前の夕食では、顎に負担がかかる硬い食べ物は避け、消化しやすいものを選びましょう。
    • カフェイン・アルコールの制限: 夕方以降のカフェイン(コーヒー、紅茶、エナジードリンクなど)やアルコールは、睡眠を妨げるだけでなく、歯ぎしりや食いしばりを誘発する可能性もあるため避けましょう。
  2. 睡眠環境の整備(睡眠衛生):
    • 規則正しい睡眠時間: 毎日ほぼ同じ時間に就寝し、同じ時間に起床することを心がけ、体内時計を整えましょう。
    • 快適な寝室環境: 寝室は暗く、静かで、適切な温度・湿度に保ちましょう。
    • 枕の見直し: 首や顎に負担がかからない、ご自身に合った高さと硬さの枕を選びましょう。
    • 就寝前のリラックス: 寝る前にぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、軽いストレッチをする、リラックスできる音楽を聴くなど、心身を落ち着かせるルーティンを取り入れましょう。
    • デジタルデバイスの使用を控える: 寝る前のスマートフォンやパソコン、テレビの使用は、脳を覚醒させ、睡眠を妨げます。
  3. 歯ぎしり・食いしばり対策:
    • スプリント療法(マウスピース): 歯科医師に相談し、睡眠中に装着するカスタムメイドのマウスピースを作成してもらうことで、歯や顎関節への負担を軽減できます。
    • TCH(歯列接触癖)の改善: 日中から無意識に歯を接触させている癖を意識してやめることが、夜間の食いしばりにも良い影響を与えます。
  4. ストレスマネジメント:
    • ストレスは顎関節症の悪化要因であり、睡眠にも影響を与えます。リラックス法やストレス解消法を実践し、心身の緊張を和らげましょう。

「サトワタッチケア」で深い休息をあなたに

当クリニックが提供する「サトワタッチケア」は、自律神経のバランスを整え、深いリラックス状態を促すことで、顎関節症による睡眠の質の改善に大きな可能性を秘めています。心身の緊張がほぐれ、自然治癒力が高まることで、顎の筋肉の過緊張が和らぎ、より質の高い睡眠へと導かれることが期待できます。

「もう顎のせいで眠れない」と諦める前に、ぜひ当クリニックにご相談ください。薬物療法やセルフケア、そしてサトワタッチケアを組み合わせることで、あなたもぐっすり眠れる夜を取り戻し、健やかな毎日を送れるようになるでしょう。

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