• 2025年9月14日
  • 2025年9月11日

4. 治らないかも…?突発性難聴の平均予後と回復への希望

「突然聞こえなくなって、このまま治らなかったらどうしよう…」突発性難聴と診断された時、多くの人が抱く不安ではないでしょうか。突発性難聴の予後は、発症時の症状や治療開始までの期間など、様々な要因によって異なりますが、希望を捨てずに治療に取り組むことが大切です。

一般的に、突発性難聴の聴力回復率は、およそ3分の1が完治、3分の1が改善、3分の1が残念ながら改善が難しいと言われています。つまり、約7割の人が何らかの聴力改善を期待できるということです。

回復に影響を与える主な因子としては、以下の点が挙げられます。

  • 治療開始までの期間: 発症から48時間以内、遅くとも1週間以内の早期治療が最も重要です。
  • 難聴の程度: 難聴が軽度であるほど、回復しやすい傾向があります。
  • めまいの有無: めまいを伴う場合は、回復率がやや低い傾向にあると言われています。
  • 年齢: 若い方の方が、回復しやすい傾向が見られます。

治療効果は、ステロイド投与後数日から数週間で現れることが多いですが、個人差が大きいため、焦らず治療を続けることが重要です。万が一、聴力回復が不十分な場合でも、補聴器の使用や、聞こえにくい耳と聞こえる耳の連携を助けるような工夫で、日常生活の質を向上させることは十分に可能です。

突発性難聴は、精神的なストレスも大きな要因となると考えられています。不安な気持ちを抱え込まず、医師やご家族とコミュニケーションをとり、前向きな気持ちで治療に臨むことが、回復への道を拓く上で非常に重要です。心身の調和を促し、ストレスを和らげるアプローチは、発作のリスク軽減と全体的な健康維持に役立ちます。

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