- 2025年9月19日
- 2025年9月11日
9. 子どもの関節リウマチ:若年性特発性関節炎(JIA)とは?
「関節リウマチは大人だけの病気」と思っていませんか?実は、子どもにも関節リウマチによく似た病気が発症することがあり、これを**若年性特発性関節炎(JIA)**と呼びます。JIAは、16歳未満で発症する慢性の関節炎で、原因はまだ不明ですが、自己免疫の異常が関与していると考えられています。
子どもの場合は、大人の関節リウマチと比べて、症状の現れ方が異なります。
- 関節症状: 大人と同様、関節の腫れや痛みが見られますが、左右非対称に現れることも少なくありません。
- 全身症状: 原因不明の発熱、発疹、リンパ節の腫れなど、関節症状に先行して全身症状が現れることがあります。
- 成長への影響: 炎症が続くことで、関節の成長が妨げられたり、骨の変形や成長障害が起こったりすることがあります。
JIAは、早期に診断し、適切な治療を開始することが、関節の破壊や成長への影響を防ぐ上で非常に重要です。しかし、子どもの痛みや不調は「成長痛」や「遊びすぎ」と見過ごされがちで、診断が遅れてしまうケースも少なくありません。
もし、お子さんが原因不明の関節の痛みや腫れを訴えたり、熱が続いたりする場合は、早めに小児科や小児リウマチ医を受診しましょう。親御さんがお子さんの様子を注意深く観察し、異変に気づくことが、早期発見の第一歩となります。
治療は、薬物療法(DMARDsや生物学的製剤など)やリハビリテーションを組み合わせて行われます。心身のストレスを軽減し、穏やかな環境を整えるサトワタッチケアは、お子様の心と体の健康を育み、病気と向き合う力を高めることにも繋がります。