• 2025年9月14日
  • 2025年9月11日

ブログ記事4:手術だけじゃない!虚血性心疾患の最新治療法とそれぞれのメリット・デメリット

虚血性心疾患の治療法と聞くと、「手術しかないの?」と心配される方もいるかもしれません。しかし、現在の虚血性心疾患の治療法は多岐にわたり、患者さんの病状やライフスタイルに合わせて最適な選択肢が提案されます。主な治療法は大きく分けて、薬物療法、カテーテル治療(PCI)、そして冠動脈バイパス術(CABG)の3つです。薬物療法は、血圧やコレステロールをコントロールしたり、血栓の形成を抑えたりすることで、心臓への負担を軽減し、病気の進行を遅らせる目的で行われます。初期の狭心症や手術の適応とならない場合に用いられます。カテーテル治療(PCI:経皮的冠動脈インターベンション)は、足の付け根や手首の血管からカテーテルを挿入し、狭くなった冠動脈をバルーンで広げたり、ステントという金属の筒を留置して血管を広げたりする方法です。体に負担が少なく、回復が早いのがメリットですが、再狭窄のリスクや複雑な病変には適応できない場合があります。冠動脈バイパス術(CABG)は、体の別の場所から血管を採取し、狭くなった冠動脈の先にバイパスを作成して血液の流れを確保する手術です。重症な多枝病変やカテーテル治療が難しい場合に選択され、根治性が高いですが、体への負担が大きいのがデメリットです。どの治療法が最適かは、専門医と十分に相談し、ご自身の状態を理解した上で決定することが重要です。

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