• 2025年9月13日
  • 2025年9月11日

ブログ記事3:健康診断だけじゃ分からない?虚血性心疾患の診断方法の全貌

「健康診断では異常なかったのに、本当に心臓が悪いの?」そう不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。虚血性心疾患の診断は、問診や身体診察に加え、様々な検査を組み合わせて総合的に判断されます。健康診断で行われる心電図だけでは、心臓の状態を完全に把握することは難しい場合があります。まず基本となるのは、安静時心電図。しかし、発作時以外では異常が見られないことも多いです。そこで重要になるのが、運動負荷心電図やホルター心電図(24時間心電図)です。運動負荷心電図は、運動中に心臓に負荷をかけることで、虚血の有無を評価します。ホルター心電図は、日常生活の中での不整脈や虚血のエピソードを記録します。さらに、心臓超音波検査(心エコー)では、心臓の動きや弁の状態、心臓のポンプ機能などをリアルタイムで確認できます。より詳細な検査としては、冠動脈CT検査や心臓カテーテル検査があります。冠動脈CTは、X線を使って冠動脈の狭窄や石灰化の有無を調べます。心臓カテーテル検査は、腕や足の血管から細い管を挿入し、直接冠動脈の状態を観察する検査で、最も確実な診断方法とされています。これらの検査を適切に組み合わせることで、心臓の状態を正確に把握し、最適な治療へとつなげることが可能になります。

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