• 2025年9月19日
  • 2025年9月11日

ブログ記事9:PMSと心の病気:うつ病・不安障害との関連と適切なアプローチ

「生理前になると、急に泣きたくなったり、死にたいと思うほど気分が落ち込んだりする」「人前に出るのが怖くなる」「何もする気が起きなくて、一日中ベッドから出られない」。月経前症候群(PMS)の症状の中でも、特に精神的な不調が強く、日常生活に支障をきたしている場合、うつ病や不安障害といった心の病気を併発している可能性も考えられます。PMSによる心のつらさは、単なる「気分の問題」ではなく、専門的なサポートが必要な場合があります。

PMSの精神症状は、女性ホルモンの変動が脳内の神経伝達物質に影響を与えることで生じると考えられています。特にセロトニンなどの分泌が影響を受けやすいとされています。この生理前の時期に、もともとうつ病や不安障害の傾向がある場合、症状が悪化したり、顕在化したりすることがあります。また、PMSによって引き起こされる身体的な不調や社会生活上の問題が、長期的なストレスとなり、結果的にうつ病や不安障害の発症に繋がることもあります。

心療内科医である当院では、PMSの患者さんの身体症状だけでなく、心の状態にも細やかに目を向け、両面からアプローチすることを重視しています。まず、詳細な問診と心理検査によって、患者さんの感情の起伏、思考パターン、睡眠の質、ストレスの状況などを総合的に評価し、うつ病や不安障害の兆候がないか慎重に診断します。

治療においては、当院独自の「サトワタッチケア」が、心身のバランスを整え、心の安定にも大きく貢献します。サトワタッチケアは、自律神経を調整し、身体の緊張を解き放つことで、深いリラックス効果をもたらします。これにより、精神的なストレスが軽減され、不安や気分の落ち込みが和らぎ、前向きな気持ちを取り戻しやすくなります。必要に応じて、カウンセリングや**薬物療法(抗うつ薬や抗不安薬など)**も提案し、患者さんが安心して心身ともに回復できるよう、多角的にサポートいたします。

PMSによって心のつらさを感じている方は、決して一人で抱え込まず、専門医にご相談ください。私たちはあなたの心の健康も全力でサポートします。心と身体のつながりを大切にし、あなたらしい毎日を取り戻すお手伝いをいたします。

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