• 2025年8月15日
  • 2025年8月8日

8,線維筋痛症の平均予後と治癒への道:希望を捨てないで

全身の痛みに苦しむ線維筋痛症は、「この痛みは一生続くのだろうか」「本当に治るのだろうか」と、患者さんに大きな不安と絶望感を与えることがあります。確かに、線維筋痛症は慢性的な経過をたどることが多い病気ですが、決して症状の改善を諦める必要はありません。適切な治療と生活習慣の改善によって、多くの方が痛みをコントロールし、より良い生活を送れるようになっています。


線維筋痛症は「治らない」病気ではない

「完治」という言葉は非常に難しいですが、線維筋痛症は、症状を大幅に軽減し、日常生活に支障がないレベルまでコントロールすることが十分に可能な病気です。現在の医療では、痛みそのものの「消滅」を目指すというよりは、痛みの強度を下げ、患者さんが痛みと共存しながら質の高い生活を送れるようにすることに主眼が置かれています。

  • 症状の変動性: 線維筋痛症の痛みには波があり、日によって、あるいは時期によって痛みの強さが変動することが特徴です。治療によって、この「悪い波」の頻度や強度を減らすことができます。
  • 症状の進行: 治療せずに放置すると、痛みが悪化したり、全身に広がったり、疲労や不眠などの付随症状が重くなる可能性もあります。しかし、早期に診断を受け、適切な治療とセルフケアを始めることで、症状の進行を食い止め、改善へと向かわせることが可能です。

症状コントロールと生活の質の向上を目指して

線維筋痛症の治療目標は、痛みによる苦痛を軽減し、それによって妨げられていた日常生活の質、つまりQOL(生活の質)を向上させることです。痛みが完全に消えなくても、よく眠れるようになり、日中の活動が増え、趣味を楽しめるようになれば、それは「治癒」に近い状態と言えるでしょう。

そのためには、以下の点が非常に重要です。

  1. 継続的な治療: 医師と相談しながら、あなたに合った薬物療法や非薬物療法を根気強く継続していくことが大切です。症状が落ち着いたからといって、自己判断で治療を中断すると、症状が再燃する可能性があります。
  2. 積極的なセルフケア: 薬だけに頼らず、適度な運動、温熱療法、ストレス管理、質の良い睡眠など、ご自身でできるケアを日常生活に積極的に取り入れることが、症状の安定に繋がります。
  3. 心との向き合い方: 痛みに伴う不安やうつ症状に対処し、痛みがあっても生活を楽しむための心理的なアプローチ(認知行動療法など)も重要です。

当クリニックの「サトワタッチケア」が示す新たな希望

当クリニックが提供する「サトワタッチケア」は、単なる対症療法ではなく、身体本来の自然治癒力を最大限に引き出し、乱れた自律神経系を根本から整えることで、深い癒しと休息をもたらします。

線維筋痛症の痛みの背景には、脳の機能異常や自律神経の乱れが深く関わっていると考えられています。サトワタッチケアは、この根本的な部分に働きかけ、心身のバランスを整えることで、痛みの感覚を和らげ、睡眠の質の向上、疲労感の軽減、そして精神的な安定に寄与することが期待できます。薬物療法では得られにくい、心身の深いレベルからの回復を促し、線維筋痛症に苦しむ方々に新たな希望をもたらすことができると信じています。

決して一人で悩まず、諦めないでください。当クリニックでは、あなたのつらい症状に寄り添い、線維筋痛症と共に生きるのではなく、症状をコントロールし、希望に満ちた未来を築くためのお手伝いをさせていただきます。

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