• 2025年7月22日

1,突然の抜け毛…もしかして円形脱毛症?その症状と種類を徹底解説

朝起きたら枕に抜け毛が大量についていた、シャンプー中にごっそり髪が抜けた、あるいは美容院で「ここにハゲができていますよ」と突然言われた――。もしあなたがそんな経験をして、突然の抜け毛に不安を感じているなら、それは円形脱毛症かもしれません。人から見られることに怯え、帽子やウィッグで隠す日々を送っている方もいるのではないでしょうか。

円形脱毛症は、一般的に「ストレスが原因」と思われがちですが、実際はそれだけではありません。この病気は、自分の免疫システムが毛根を攻撃してしまうことで起こる、自己免疫疾患の一種です。男性も女性も、子どもから大人まで、誰にでも発症する可能性があります。


円形脱毛症の主な症状:特徴的な「脱毛斑」

円形脱毛症の最も典型的な症状は、その名の通り、**円形や楕円形に境界がはっきりと区切られた脱毛斑(毛が抜けた部分)**が現れることです。

  • 単発型: 最も一般的なタイプで、頭部に1ヶ所だけ円形の脱毛斑ができます。多くの場合、数ヶ月で自然に治ることが期待できますが、再発することもあります。
  • 多発型: 2ヶ所以上の脱毛斑が頭部にできるタイプです。それぞれの脱毛斑が大きくなったり、結合したりすることもあります。単発型よりも治りにくく、長期的な治療が必要になる傾向があります。
  • 蛇行型: 脱毛斑が後頭部から側頭部にかけて、生え際を這うように帯状に広がるタイプです。治りにくく、治療に時間がかかることがあります。
  • 全頭型: 頭部全体の毛がすべて抜け落ちてしまうタイプです。非常に稀ですが、治療が困難な場合が多いです。
  • 汎発型: 頭髪だけでなく、眉毛、まつ毛、体毛、脇毛、陰毛など、全身の毛がすべて抜け落ちてしまう最も重症なタイプです。治療は非常に難しくなります。

これらの症状の他に、爪の表面に小さなへこみができる「点状陥凹(てんじょうかんおう)」や、縦に筋が入る「縦溝(じゅうこう)」といった爪の異常を伴うこともあります。また、脱毛斑の周りの毛を引っ張ると簡単に抜ける「切れ毛」が見られることもあります。

円形脱毛症は、見た目の問題だけでなく、精神的な苦痛も伴う病気です。突然の脱毛にショックを受け、不安や抑うつを感じる方も少なくありません。もし、あなたも上記のような症状に気づいたら、一人で悩まず、皮膚科などの専門医に相談することが大切です。早期に診断を受け、適切な治療を開始することで、症状の進行を防ぎ、回復への道を切り開くことができます。

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