• 2025年7月27日
  • 2025年7月22日

6. ドライアイを防ぐ!食事と栄養、目のためのインナーケア

「目薬をさしても、なかなか症状が改善しない…」「食べ物でドライアイを良くすることはできるの?」。ドライアイは目の表面の問題だけでなく、体全体の健康状態が影響することもあります。特に、日々の食事から摂る栄養素は、目の健康を保ち、涙の質を改善する上で重要な役割を果たすと考えられています。ここでは、ドライアイを防ぎ、目の健康をサポートするための食事と栄養について、インナーケアの視点からご紹介します。


目の健康と涙の質に関わる栄養素

  1. オメガ3脂肪酸(DHA・EPA):
    • 役割: 涙の油層の質を改善し、涙の蒸発を防ぐ効果が期待されています。また、体内の炎症を抑える作用もあり、目の表面の炎症によるドライアイ症状の軽減にも役立つと考えられています。
    • 多く含む食品: サバ、イワシ、サンマ、アジなどの青魚、亜麻仁油、えごま油など。積極的に食事に取り入れましょう。
  2. ビタミンA(β-カロテン):
    • 役割: 目の粘膜を健康に保ち、角膜や結膜の機能を正常に保つために不可欠な栄養素です。涙の分泌にも関わるとされています。
    • 多く含む食品: レバー、卵黄、緑黄色野菜(ほうれん草、にんじん、かぼちゃなど)、うなぎなど。
  3. ビタミンC:
    • 役割: 強力な抗酸化作用を持ち、目の細胞を活性酸素から守ります。また、コラーゲンの生成を助け、目の組織の健康維持にも関与します。
    • 多く含む食品: パプリカ、ブロッコリー、いちご、柑橘類、キウイなど。
  4. ビタミンE:
    • 役割: ビタミンCと同様に強い抗酸化作用を持ち、目の細胞の老化を防ぐ効果が期待されています。血行促進作用もあり、目の疲労回復にも役立ちます。
    • 多く含む食品: ナッツ類(アーモンドなど)、アボカド、植物油(ひまわり油、菜種油など)など。
  5. 亜鉛:
    • 役割: 目の組織や酵素の働きをサポートし、ビタミンAの代謝にも関与します。
    • 多く含む食品: 牡蠣、牛肉、豚レバー、うなぎ、ナッツ類など。
  6. ルテイン・ゼアキサンチン:
    • 役割: 目の黄斑部に存在する色素で、ブルーライトや紫外線から目を保護し、視機能の維持に役立ちます。
    • 多く含む食品: ほうれん草、ケール、ブロッコリーなどの緑黄色野菜。
  7. 水分: 体内の水分が不足すると、涙の量も減少しやすくなります。意識的にこまめに水分補給を行い、体の水分バランスを保つことが大切です。

日常の食事に取り入れるヒント

  • バランスの取れた食事を心がける: 特定の食品に偏らず、様々な食品をバランスよく摂ることが最も重要です。
  • 積極的に青魚を食べる: 週に2~3回はサバやイワシなどの青魚を食卓に取り入れましょう。
  • 緑黄色野菜をたっぷり: 毎日、色とりどりの緑黄色野菜を十分に摂るようにしましょう。
  • 間食にはナッツ類: 小腹が空いた時には、アーモンドやくるみなどのナッツ類を少量摂るのも良いでしょう。
  • 調理法を工夫する: 栄養素を損なわないよう、蒸す、煮る、生で食べるなどの調理法も取り入れましょう。
  • サプリメントの活用: 食事だけでは不足しがちな栄養素は、サプリメントで補うことも一つの方法です。ただし、過剰摂取は避けて、医師や薬剤師に相談の上、適切なものを選びましょう。

目の健康は、日々の食生活と密接に関わっています。バランスの取れた食事を心がけ、目に良い栄養素を積極的に取り入れることで、ドライアイの症状を和らげ、健やかな目を保つことができるでしょう。当クリニックでは、患者さんの目の状態だけでなく、生活習慣全体を考慮したアドバイスを行っております。

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