• 2025年7月25日
  • 2025年7月22日

5. コンタクトレンズとドライアイ:快適な装用を続けるためのヒント

「コンタクトレンズを使うと、目が乾いてゴロゴロする」「長時間つけていられない…」。コンタクトレンズは便利な反面、ドライアイの症状を悪化させる一因となることがあります。コンタクトレンズは、目の表面にある涙を吸収し、涙の安定性を低下させるため、ドライアイの方は特に不快感を感じやすいものです。しかし、いくつかのヒントを知っていれば、快適にコンタクトレンズを装用し続けることが可能です。


なぜコンタクトレンズでドライアイが悪化するの?

コンタクトレンズは、目の表面の涙液層とレンズの間で水のやり取りが行われるため、涙が蒸発しやすくなります。また、レンズが目の表面を覆うことで、酸素供給や栄養供給が阻害されたり、まばたきによる涙の循環が妨げられたりすることも、ドライアイを悪化させる原因となります。

特に、以下のような状況ではドライアイのリスクが高まります。

  • 長時間装用: 長時間レンズをつけたままにすると、目の酸素不足や乾燥が進みます。
  • 高含水レンズ: 含水率が高いレンズは、レンズ自体が多くの水分を必要とするため、目の涙を吸収しやすく、かえって目が乾きやすくなることがあります。
  • 不適切なケア: レンズの汚れや消毒不良は、目の刺激となり、ドライアイを悪化させます。
  • 乾燥した環境: オフィスや飛行機内など、空気が乾燥している場所での装用は、さらに乾燥感を増幅させます。

コンタクトレンズとドライアイ、快適な装用を続けるためのヒント

  1. レンズ選びの見直し:
    • 低含水レンズやシリコーンハイドロゲルレンズ: ドライアイの方には、レンズ自体が涙をあまり吸収しない低含水レンズや、酸素透過性が高いシリコーンハイドロゲルレンズが適している場合があります。
    • 一日使い捨てレンズ: 毎日新しいレンズを使用することで、汚れの蓄積による目の刺激を減らすことができます。
    • 非イオン性レンズ: 汚れがつきにくい素材のレンズも検討しましょう。
    • 専門医に相談: 必ず眼科医に相談し、目の状態に合った最適なレンズを選んでもらいましょう。自己判断でレンズを変更するのは避けましょう。
  2. 適切な装用時間を守る: 医師から指示された装用時間を厳守しましょう。長時間装用は目に大きな負担をかけます。可能な限り、眼鏡と併用して目を休ませる時間を作りましょう。
  3. こまめな目薬の点眼: コンタクトレンズ装用中でも使用できる、防腐剤フリーの人工涙液や、ヒアルロン酸配合の点眼薬をこまめにさしましょう。レンズが乾いて貼りつくような不快感を和らげます。
  4. 正しいレンズケア: 2週間交換や1ヶ月交換のレンズを使用している場合は、毎日正しい方法でレンズケアを行い、清潔に保ちましょう。タンパク除去などのスペシャルケアも定期的に行いましょう。
  5. 乾燥対策:
    • 加湿: 乾燥した室内では加湿器を使用するなど、目の周りの環境を整えましょう。
    • 意識的なまばたき: レンズ装用中も、意識的にまばたきを増やして涙を目の表面に広げましょう。
  6. 目の休息日を作る: 週末や自宅にいる日などは、積極的に眼鏡を着用し、コンタクトレンズを外して目を休ませる日を作りましょう。
  7. 定期的な眼科受診: コンタクトレンズを使用している方は、目の健康状態をチェックするために、定期的に眼科を受診することが非常に重要です。ドライアイの症状が悪化したり、目の異常を感じたりした場合は、すぐに眼科を受診しましょう。

コンタクトレンズは、私たちの生活を豊かにする便利なツールですが、目の健康を犠牲にしてまで使い続けるべきではありません。ドライアイの症状が気になる場合は、我慢せずに眼科医に相談し、快適なコンタクトレンズライフを送るためのサポートを受けましょう。当クリニックでは、コンタクトレンズ使用に伴うドライアイでお悩みの方に、適切なアドバイスと治療を提供しています。

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