- 2025年7月13日
- 2025年7月10日
4:【専門医が語る】全般性不安障害(GAD)の治療法:心の負担を軽くするアプローチ
全般性不安障害(GAD)は、治療によって症状を軽減し、心の平安を取り戻すことが十分に可能な疾患です。治療は、患者さんの症状や状態に合わせて、薬物療法と精神療法(非薬物療法)を組み合わせながら進められます。
GADの主な治療法は以下の通りです。
- 精神療法(カウンセリング):
- 認知行動療法 (CBT): 不安を引き起こす歪んだ思考パターンや行動を特定し、より現実的で建設的な考え方や対処法を身につけることを目指します。不安に対する誤った認識を修正し、不安をコントロールするスキルを習得します。
- 支持的精神療法: 患者さんの感情に寄り添い、安心できる環境で感情を表現することを促します。患者さんの自己肯定感を高め、問題解決能力をサポートします。
- リラクゼーション法: 漸進的筋弛緩法、深呼吸法、瞑想など、心身の緊張を和らげ、リラックスを促す方法を習得します。
- 薬物療法:
- 症状が重い場合や、精神療法だけでは効果が不十分な場合に検討されます。
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI): 不安や抑うつ症状の改善に効果的で、比較的副作用が少ないとされています。
- セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 (SNRI): SSRIと同様に用いられます。
- ベンゾジアゼピン系抗不安薬: 即効性がありますが、依存性や眠気などの副作用があるため、一時的な症状の緩和や頓服薬として慎重に処方されます。
治療は、患者さん一人ひとりの状態に合わせてカスタマイズされ、定期的な診察で効果と副作用を評価しながら調整されます。自己判断で薬の量を変更したり、中断したりすることは避けましょう。
当院が特に力を入れているのが、これらの治療法に加え、サトワタッチケアを組み合わせたアプローチです。サトワタッチケアは、心身の深いリラクゼーションを促し、自律神経のバランスを整えることで、慢性的な不安による身体の緊張を解き放ち、脳と体が自然な休息へと向かうよう促します。薬だけに頼りすぎることなく、心身が本来持つ回復力を高めることで、過剰な心配や不安を根本から改善していくことを目指します。
心の負担を軽くし、あなたらしい穏やかな日々を取り戻すために、ぜひ一度ご相談ください。