- 2025年6月28日
- 2025年6月21日
8:お子さんの不整脈、心配…小児不整脈の特徴と治療について
「うちの子、心臓の音が変だと言われた…」お子さんが不整脈と診断されると、親御さんは大きな不安を感じるでしょう。小児の不整脈は、大人の不整脈とは異なる特徴を持つことがあります。
小児不整脈の多くは、心臓に構造的な異常がない「機能性不整脈」である場合が多く、成長とともに自然に治ることもあります。例えば、洞性不整脈は、呼吸に合わせて心拍数が変化する生理的なもので、治療の必要はありません。しかし、中には治療が必要な不整脈もあります。
代表的な小児不整脈としては、上室性頻拍やWPW症候群などがあります。これらは、突然脈が速くなり、動悸や胸の苦しさを訴えることがあります。まれに、先天性の心疾患が原因で不整脈が起こる場合もあります。
診断は、小児循環器専門医による診察、心電図、ホルター心電図、心臓超音波検査などを用いて慎重に行われます。治療は、不整脈の種類や重症度、お子さんの年齢や成長段階によって異なります。薬物療法や、必要に応じてカテーテルアブレーションが検討されることもあります。
お子さんの不整脈は、専門的な知識を持つ医師による診断と治療が不可欠です。もしお子さんに気になる症状が見られたら、小児循環器専門医のいる医療機関を受診し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。