- 2025年7月16日
- 2025年6月10日
46.心と身体は一つ:深い癒しへと導く統合的アプローチ
現代医学では、身体の病気は身体科、心の病気は精神科と、心と身体を別々に捉える傾向があります。しかし、古くから東洋医学では「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉があるように、心と身体は密接に繋がり、互いに影響し合う一体のものであると考えられてきました。サトワ医療もまた、この「心身一如」の考え方を深く根幹に置いています。私たちの心で感じるストレスや不安、悲しみといった感情は、身体に様々な形で現れます。例えば、ストレスが胃痛や頭痛を引き起こしたり、精神的な緊張が肩こりや不眠症に繋がったりすることは少なくありません。逆に、身体の不調(慢性的な痛みや疲労)が、気分を落ち込ませ、精神的な活力を奪うこともあります。サトワ医療では、この心と身体の相互作用を重視し、どちらか一方に偏ることなく、両面から統合的にアプローチすることで、より深く、根本的な癒しと回復を促します。サトワタッチケアは、身体の深い部分に働きかけ、緊張を解き放ち、自律神経のバランスを整えることで、身体からのアプローチを行います。これにより、身体がリラックスし、痛みが軽減されると同時に、心も穏やかになり、抑圧されていた感情が解放されることがあります。一方で、カウンセリングや生活指導を通じて、患者さんの心の状態、思考パターン、ストレス源などを深く探り、それらを健全な形へと導く心のケアも同時に行います。例えば、摂食障害の患者さんに対し、身体の飢餓状態を改善しつつ、その背景にある心の孤独感や自己否定感を癒していくことで、真の回復を目指します。心と身体を「別々」ではなく、「一つ」として捉えるこの統合的なアプローチこそが、サトワ医療が提供する深い癒しの鍵であり、患者さんが真の健康とウェルビーイングを取り戻すための道筋となるのです。