• 2025年7月13日
  • 2025年6月10日

43.「愛されたい」という根源的欲求と愛着障害の深い関係

人間は生まれながらにして、「愛されたい」「認められたい」「安全な場所にいたい」という根源的な欲求を持っています。特に幼少期において、この欲求が養育者との安定した愛着関係を通じて満たされることは、その後の人生における心の健康や人間関係の基盤を形成する上で不可欠です。しかし、何らかの理由でこの愛着関係が不安定であったり、十分な愛情が得られなかったりすると、大人になってから「愛着障害」として様々な困難が現れることがあります。愛着障害を抱える人々は、他人を深く信頼することが難しかったり、自己肯定感が低く、常に不安感や孤独感を抱えていたりすることが少なくありません。また、感情のコントロールが困難で、人間関係で同じようなトラブルを繰り返してしまうこともあります。これらの心理的困難は、身体症状(例:過敏性腸症候群、慢性的な痛み、自律神経失調症など)として現れることもあり、心身のバランスを大きく崩してしまいます。サトワ医療では、この「愛されたい」という根源的な欲求の満たされなさが、いかに心身の不調に深く関わっているかを重視します。サトワタッチケアが提供する温かく、無条件の触れ合いは、言葉では表現しきれない「安全感」と「受容」を患者さんの身体に伝えます。これは、幼少期に満たされなかった愛情の感覚を、安全な環境で「再体験」する機会となり、心の奥深くにある傷を癒すプロセスを促します。患者さんは、この安定した触れ合いを通じて、「自分はここにいても大丈夫だ」「自分は愛される価値がある存在だ」という感覚を身体で体験し、自己肯定感を育んでいくことができます。サトワタッチケアは、愛着の傷を癒し、患者さんが本来持っている「愛される力」「信頼する力」を取り戻すための、温かく、そして確かな手助けとなるでしょう。

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