• 2025年6月16日
  • 2025年6月10日

15.【症例紹介】注意欠如多動性障害(ADHD)の20代男性:希死念慮が消えた背景

今回ご紹介するのは、幼少期から「落ち着きがない」「忘れ物が多い」「集中できない」といった特性があり、大人になってADHDと診断された20代の男性、Cさんの事例です。彼は、衝動的な行動や感情のコントロールの難しさから人間関係でトラブルを抱えやすく、学業や仕事でもミスを繰り返すことで自己肯定感が著しく低下していました。慢性的な疲労感と、将来への絶望感から、希死念慮を抱くようになっていました。様々なカウンセリングや薬物療法を試みるも、根本的な生きづらさは解消されず、さらに苦しみを深めていた状況でした。サトワ医療の門を叩いたCさんは、常にソワソワと落ち着かず、会話も途切れがちでしたが、サトワタッチケアの優しい触れ合いが始まると、彼の身体は驚くほど静まり、呼吸も深く穏やかになっていきました。数回の治療後、彼は「頭の中が静かになった」と表現し、これまで常に感じていた過剰な刺激が和らいでいくのを実感したと言います。最も劇的だったのは、抱えていた希死念慮が消失したことです。心の奥底に潜んでいた不安や焦燥感が軽減されたことで、彼は生きることへの意欲を取り戻し、以前は考えられなかった新しい趣味を見つけ、前向きに人生を歩み始めました。この症例は、ADHDの特性がもたらす生きづらさに対し、サトワタッチケアが心身の過剰な興奮を鎮め、内なる平和を取り戻すことで、絶望の淵にいた患者さんに生きる希望を与える力を持っていることを示しています。身体への優しいアプローチが、心の奥深くにまで届き、人生そのものを変えるきっかけとなるのです。

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