• 2025年6月9日
  • 2025年6月5日

5:高血圧改善の鍵は生活習慣!食事・運動・塩分コントロールの重要性

高血圧の治療において、薬物療法と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが、日々の生活習慣の改善です。特に、食生活、運動、そして塩分摂取量のコントロールは、血圧を正常に保ち、将来の合併症を防ぐ上で不可欠な要素となります。今日からでも始められる具体的な対策をご紹介します。

まず、食事についてです。最も意識したいのが「減塩」です。日本人は塩分を多く摂取する傾向にあり、これが高血圧の大きな原因の一つとなっています。目標は1日6g未満とされています。加工食品や外食には多くの塩分が含まれているため、成分表示を確認したり、薄味を心がけたり、だしや香辛料、レモンなどを活用して風味を出す工夫をしましょう。また、カリウムを豊富に含む野菜や果物を積極的に摂ることは、体内の余分な塩分を排出する効果が期待できます。バランスの取れた食事を基本とし、動物性脂肪の摂取を控え、魚や植物性タンパク質を増やすことも大切です。

次に、運動です。有酸素運動は、血圧を下げる効果が期待できます。ウォーキング、軽いジョギング、水泳、サイクリングなど、無理のない範囲で毎日30分以上、週3回以上を目標に継続できる運動を選びましょう。運動は、体重管理にも繋がり、ストレス解消効果もあるため、高血圧の改善に多角的に貢献します。ただし、高血圧症の方が激しい運動を行う場合は、事前に医師に相談してください。

そして、体重管理も重要です。肥満は高血圧の大きなリスク因子の一つです。適正体重を維持することで、血圧が下がるだけでなく、脂質異常症や糖尿病といった他の生活習慣病のリスクも軽減できます。

最後に、ストレス管理も忘れてはなりません。ストレスは血圧を一時的に上昇させ、慢性化すると高血圧を悪化させる原因となります。十分な睡眠をとり、趣味やリラックスできる時間を作り、心身の緊張を和らげる工夫をしましょう。

これらの生活習慣の改善は、すぐに効果が現れるものではありませんが、継続することで血圧の安定に繋がり、薬の量を減らせる可能性も高まります。当院の「サトワタッチケア」と併せて生活習慣を整えることで、より効果的な高血圧の改善が期待できます。諦めずに、できることから始めてみましょう。

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