- 2025年6月11日
- 2025年6月5日
7. 子宮筋腫と妊娠・出産:知っておきたいリスクと賢い選択
子宮筋腫は、妊娠を希望する女性にとって大きな関心事の一つです。「子宮筋腫があっても妊娠できるの?」「妊娠中に影響はないの?」といった不安を感じる方も少なくありません。
結論から言うと、子宮筋腫があっても妊娠・出産は可能です。しかし、筋腫の位置や大きさ、数によっては、妊娠に影響を与えることや、妊娠中に合併症を引き起こすリスクがあることも事実です。
例えば、子宮の内側にできる筋腫(粘膜下筋腫)は、受精卵の着床を妨げ、不妊の原因となることがあります。また、妊娠中に筋腫が急激に大きくなったり、**変性(筋腫の中で出血が起こるなど)**を起こして強い痛みを伴うこともあります。分娩時には、筋腫が産道を塞いで経膣分娩が難しくなったり、弛緩出血(分娩後の子宮収縮が悪く多量出血する)のリ原因になることも考えられます。
そのため、妊娠を希望する子宮筋腫のある方は、妊娠前に婦人科医と十分に相談することが非常に重要です。筋腫の状態によっては、妊娠前に核出術(筋腫だけを取り除く手術)を行うことが推奨される場合もあります。妊娠中も、定期的な健診で筋腫の状態を注意深く観察し、必要に応じて適切な管理を受ける必要があります。
妊娠・出産は、女性にとって人生の一大イベントです。子宮筋腫という病気と向き合いながらも、安心してその時を迎えられるよう、医療機関と密に連携し、最適な選択をしていきましょう。心身のストレスを軽減し、深い休息を得ることは、この大切な時期を穏やかに過ごすための大きな助けとなります。