• 2025年6月7日
  • 2025年6月5日

3. 子宮筋腫の治療法:薬物療法から手術、それぞれのメリット・デメリット

子宮筋腫の治療法は、筋腫の大きさや数、症状の程度、年齢、妊娠希望の有無などによって多岐にわたります。主な治療法は、薬物療法と手術療法に分けられます。

薬物療法は、症状の緩和や筋腫の成長抑制を目的として行われます。GnRHアゴニスト製剤は、女性ホルモンを一時的に低下させ、筋腫を小さくする効果がありますが、更年期のような症状が出ることがあります。その他、生理の出血量を減らすLEP製剤(低用量ピル)や、貧血改善のための鉄剤なども用いられます。薬物療法は筋腫を根本的に治すものではなく、薬の服用を中止すると筋腫が再び大きくなる可能性がありますが、手術を避けたい場合や、症状が比較的軽い場合に有効な選択肢です。

手術療法は、筋腫を直接取り除く治療法です。子宮筋腫核出術は、子宮を残したまま筋腫だけを取り除く手術で、将来的に妊娠を希望する方に適しています。開腹手術、腹腔鏡手術、子宮鏡手術など、筋腫の位置や大きさによって様々な方法があります。一方、子宮全摘術は、子宮を丸ごと摘出する手術で、筋腫の再発の心配がなく、症状が重い場合や妊娠希望がない場合に選択されます。

その他、近年では子宮動脈塞栓術(UAE)や集束超音波治療(FUS:MRIガイド下集束超音波治療)など、体への負担が少ない新しい治療法も登場しています。どの治療法が最適かは、個々の状況によって異なりますので、医師と十分に話し合い、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、納得のいく選択をすることが重要です。深い癒しと休息は、治療に対する不安を和らげ、心身の回復を助けます。

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