- 2025年6月8日
- 2025年6月4日
てんかんと向き合う生活:発作時の対処法と安心できる日常のために
てんかんと診断され、薬を服用している方も、発作が起きる可能性はゼロではありません。大切なのは、いざという時に落ち着いて対処できる知識と準備です。発作が起きた時、本人だけでなく、周囲の人々もどのように対応すれば良いのかを知っていることが、安全を守る上で非常に重要です。
【発作が起きた時の対処法(周囲の人ができること)】
- 慌てず、安全を確保する:
- 患者さんを安全な場所に移動させるか、頭の下に柔らかいものを置くなどして、けがを防ぎましょう。
- 周りの危険なもの(家具の角、熱いものなど)を遠ざけます。
- 衣服を緩め、呼吸を楽にします。
- 無理に抑えつけない:
- 発作を止めようとして、体を強く押さえつけたり、揺らしたりしないでください。骨折などの原因になることがあります。
- 口の中に物を入れない:
- 舌を噛まないようにと、指や物を口に入れるのは絶対にやめましょう。窒息や口の中を傷つける危険があります。
- 時間を計る:
- 発作が始まった時間と終わった時間を正確に記録しましょう。これは、医療機関での治療の判断に役立ちます。
- 意識の回復を待つ:
- 発作が終わった後、意識が完全に回復するまでそばにいて見守りましょう。混乱したり、眠ってしまったりすることもあります。
- 救急車を呼ぶ目安:
- 発作が5分以上続く場合、発作が止まっても意識が回復しない場合、立て続けに発作が起きる場合、呼吸が止まっている場合、けがを負った場合は、迷わず救急車を呼びましょう。
【日常生活でできること】
- 発作日記をつける: いつ、どんな発作が、どのくらいの時間続いたか、その時どんな状況だったかなどを記録することで、発作のパターンや誘因を把握しやすくなります。
- 医療機関との連携: 定期的に受診し、医師に症状の変化や不安なことを相談しましょう。
- 周囲への理解: 家族や友人、職場の人など、身近な人にてんかんであることを伝え、発作時の対処法を共有しておくことも大切です。
当院のサトワタッチケアでは、発作への不安や日々のストレスが、てんかんの症状に影響を与えることを重視しています。自律神経を整え、心身のリラックスを促すことで、ストレス軽減に繋がり、発作の誘因を減らすことが期待できます。患者さんが安心して、そして自分らしく毎日を過ごせるよう、私たちは全力でサポートします。