- 2025年6月8日
- 2025年6月2日
7,コロナ後遺症と自律神経失調症:見過ごされがちな体の不調
「動悸がするのに心臓は異常なし」「立ち上がるとめまいがして倒れそうになる」「夜中に汗をかく」「消化器の調子がおかしい」。新型コロナウイルスに感染した後、このような不定愁訴に悩まされていませんか?実は、これらの症状は、コロナ感染後遺症によって引き起こされる自律神経失調症のサインかもしれません。検査では異常が見つかりにくく、見過ごされがちですが、生活の質を大きく低下させる要因となります。
自律神経とは?なぜ乱れると不調になるのか
私たちの体には、意識とは関係なく、心臓の動き、呼吸、血圧、消化、体温調節など、生命維持に不可欠な機能をコントロールしている「自律神経」があります。自律神経には、活動時に優位になる「交感神経」と、リラックス時に優位になる「副交感神経」があり、この二つのバランスがとれていることで、心身は健康に保たれています。
新型コロナウイルス感染症は、この自律神経のバランスを大きく乱すことが指摘されています。ウイルスそのものの影響、あるいは感染による強いストレスや炎症反応が、自律神経中枢に影響を与え、バランスが崩れてしまうと考えられています。
コロナ後遺症でよく見られる自律神経失調症の症状
自律神経が乱れると、全身のあらゆる場所に不調が現れます。コロナ後遺症で特に多く報告されているのは、以下のような症状です。
- 循環器系の症状:
- 動悸・不整脈: 心臓に器質的な異常がないにもかかわらず、心臓がドキドキしたり、脈が飛んだりする感覚。
- 起立性調節障害(POTS:起立性頻脈症候群): 立ち上がった際に、めまいや立ちくらみ、ふらつき、ひどい動悸、倦怠感などが現れる症状。特に、横になっている状態から立ち上がると、心拍数が異常に上昇することが特徴です。
- 血圧の変動: 血圧が不安定になり、高くなったり低くなったりする。
- 消化器系の症状:
- 吐き気、食欲不振、腹痛、下痢、便秘など。
- 体温調節・発汗の異常:
- 微熱が続く、発汗過多(異常に汗をかく)、あるいは汗をかきにくい、手足の冷えやほてり。
- 睡眠障害:
- 寝付けない、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚める、悪夢を見るなど。
- 全身症状:
- ひどい倦怠感・疲労感、頭痛、めまい、耳鳴り。
- 精神・神経症状:
- 不安感、イライラ、集中力の低下(ブレインフォグ)、パニック発作。
これらの症状は、感染時の重症度に関わらず出現する可能性があり、日常生活に大きな影響を与えます。
自律神経失調症への対処法
自律神経の乱れは、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善や心身のリラックスが非常に重要です。
- 規則正しい生活リズム: 毎日同じ時間に寝起きし、食事をとることで、体内時計を整えます。
- ストレス管理: ストレスは自律神経を乱す大きな要因です。瞑想、深呼吸、アロマセラピー、軽い運動など、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
- 質の良い睡眠: 寝室環境を整え、就寝前のデジタルデバイス使用やカフェイン・アルコールの摂取を控えるなど、睡眠衛生を徹底します。
- 適度な運動: 体調に合わせて、ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かしましょう。
- バランスの取れた食事: 腸内環境を整えることも自律神経には重要です。
「サトワタッチケア」が自律神経を整える
当クリニックの「サトワタッチケア」は、まさにこの自律神経の乱れに特化したアプローチを提供します。体に優しく触れることで、過敏になった神経を落ち着かせ、交感神経と副交感神経のバランスを整えていきます。深いリラックス状態へと導くことで、心身の緊張が解き放たれ、本来の自然治癒力が活性化されます。
コロナ後遺症による自律神経失調症は、見えない症状ゆえに苦しみを理解されにくい側面があります。しかし、サトワタッチケアは、この根本的な部分に働きかけ、動悸、めまい、不眠、疲労感といった症状の軽減に繋がり、あなたの心と体に深い癒しと休息をもたらします。もし、検査で異常がないのに不調が続く場合は、ぜひ一度ご相談ください。