- 2025年5月1日
不安障害と高血圧
私達は、不安や恐怖があると必ずと言っていいほど交感神経が優位になります。不安な状態にも様々あり、生まれつき遺伝的に不安になりやすい人もいますし、不安耐性は強くとも恐怖体験の結果として不安になり易い場合などがあります。何れにしても、精神的に不安な状態では交感神経が優位となりますから、血圧が高くなったり、場合によっては不整脈悪化の原因にもなります。もともと不安症の人は、血圧が高くなると脳梗塞や心筋梗塞等のリスクをが気になり不安が増大し更に血圧が高くなるという負の連鎖が始まり大変に辛い思いをすることもあります。こうした場合は高圧薬だけでなく少量の抗不安薬を使用することで血圧のコントロールをしていきます。また、何が不安なのか、どのように不安と向き合えば良いのかを相談できる環境が大切になります。